コクイ谷
           滋賀       


2008年3月29日 晴れ

P7:00〜(中道)〜御在所〜望湖台9:00〜コクイ谷出合10:00(コクイ谷)〜釜跡の平(11:00〜11:30)〜沢谷峠〜武平峠12:15〜P13:15

御在所本谷の残雪が少し・・・。風がきつい。先週は初夏のようだったが今日は冬に逆戻り。寒いし手が冷たい。途中の岩に寄り道する気にもならずにさっさと歩く。山がなんとなく霞んで見える。

おばれ岩。
手前、マンサクが咲き誇っている。

ガレ場。
強風に駆け足で通り過ぎる。

キレット。
強風にさっさと岩を歩く。

キレットの見える岩。
直ぐ上に残雪。そこは私がはじめてラッセルした場所。残雪は冬に積雪量が多かった所のようだ。それは雪に苦労した所。高巻いて尾根に上がったり、何度も膝で押したりして・・・。
雪はもう硬い岩のようになっている。そこに新雪がうっすら。昨夜冷え込んだから御在所は雪だったようだ。そういえば今朝の予報で長野は雪といっていた。四月と言えども、山はまだまだ冬の日もある・・・。

下のテラス。
マンサクが咲きはじめ。

上のテラス。
シロヤシオの新芽が膨らんだ。枝をよく見れば去年花が終わってから今日まで伸びたところだけが赤い。伸びた長さはいろいろでわずか数センチほどのもある。一年分だけの成長が色でわかるなんて面白い。

富士見岩直下のガレ場。
残雪を歩く。雪がついたガレも慎重に。こんな所でも登りきると気分がよくて「やったー。」とうれしくなる・・・。

富士見岩。
国見岳もここ御在所も微かに白い。霧氷!下からなんとなく白っぽく見えたのは霧氷だった。鎌ケ岳左俣にはまだ雪がある。

朝陽台。
見下ろす本谷は樹木が芽吹きはじめて何処となく薄緑。


レーダー前から降ると硬い雪が残っていた。踵で歩いて最後に腰まではまり込む。
ケルン近くで銀色のネコヤナギ?
風がきつくて寒くてさっさと通り過ぎる遊歩道。人工の氷ばくは消えてしまった。センター前の雪山に乗って滑り降りる。又いい気分。

望湖台。
手前雪庇尾根には硬くしまったザラメ雪。ざくざく歩く。
御在所の北面と、国見岳山頂が白い。霧氷で包まれて綺麗。山頂の標識にはちっちゃいエビノシッポの縁取り・・・。宝石のようにキラキラ輝いている。今日の一番は真っ白の記念碑あたり。美しい・・・。



雪が少ないけどコクイ谷へ。
木につかまって時々現れる硬い雪に踵で降る。さくさくと超気持いい。時々ごそっとはまる。でも数年前のように腰まではまることはない。
冬の間待ちかねていたOさんは猛スピードで降って行く。「元気元気!」

地獄谷出合。
今日最後の雪かな?たっぷりの残雪を足裏でしっかり味わおう。ゆっくり楽しく歩く。いい気分になって右岸へ。

ここからはふかふか落ち葉がいっぱい。秋に栗拾いをしたのはどの辺りかな?

春の山の香りと上水晶谷の流れに魅せられている間に二ツ岩。
残雪と緑の苔と青い水に見とれる。時々差し込む明るく柔らかい光が苔を水をより輝かせる。綺麗。ずっとここにいたい・・・。
  
根の平から来たらしい人二人を追い越す。ここからコクイ谷出合までの散歩道がいい。落ち葉を敷き詰めた茶色の絨毯に灰色の樹木の幹が映える。光が射しこむと銀色に輝く。その光に春を感じる・・・。

樹間から愛知川の流れが目に飛び込んできた。水が青い。透き通った緑っぽいような蒼。雪融けのその青緑の水にも春を感じる・・・。

コクイ谷。
新しく「出会い」の看板。これはきっとだれかさんの為のもの・・・。
岩の上をぴょんぴょん飛んで行く。他の人に比べ足の長さが足りず渡れない所も・・・。
所々に現れる淵は深い緑色。綺麗。Oさんが石を投げるとアマゴがすばしっこく逃げた。魚の動きも活発。春だから・・・。
朝の強風もここにはない。あるのは岩と美しい流れと時々聞こえる鳥のさえずり。そして芽吹こうとしている樹木とその隙間からのぞく青空。時間が止まってしまったような静けさの中にいられるなんてこの上ない幸せ・・・。


黒谷出合。
残雪が大きく残っている。

沢谷出合。
硬い残雪を蹴って滝上へ。滝の上から見下ろすのも趣がある。

窯跡の平。
ここまでめちゃくちゃ速いペース。余裕がなくてついて行くのが精一杯。熱い紅茶でほっと一息。

沢谷峠へ。
手前の残雪をザクザク歩く。


武平峠。
ここから仰ぐ鎌ケ岳はなんだか山頂が丸い。目の前にカバノキかな?雄花と赤い雌花?が面白い。
トンネルを歩いて三重県側へ。ガッチリしたゲート脇を上り降り。来週は峠まで開通するかな?
スカイラインを歩くと青空に萌黄色のヤシャブシ・・・。棘がいっぱいあるタラも今にも芽を出しそう。
駐車場まで戻ると道路にテーブル!通行止めだからいいけど・・・。


帰り、菰野町庁舎で山を仰ぐ。 桜はふっくら「咲き始め」・・・。

今日の御在所北面から武平峠への6時間周回コースは、御在所の尾根と谷を駆け回る感じで楽しい。静か過ぎるほどの雰囲気も深山の風情でいい!

心満たされ帰途につく。

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