小窓雪渓

         2505m(富山)
KOMADO

2008年8月13日 晴れのちくもりのち雷雨

8月12日 扇沢(車中泊)

13日。扇沢トロリーバス6:30〜黒部ダム(6:45〜7:00)〜内藏助分岐8:00〜内藏助平10:00〜ハシゴ谷乗り越し12:00〜真砂沢の橋13:00〜二股13:40〜池平小屋手前稜線(二個のベンチ広場)15:40(テント泊)

始発のトロリーバス6:30 切符売り場に並んだ人全員乗車できた。
片道¥1500 手荷物¥210。

バスの中で池平山に詳しい方から「左股は行かないほうが良い。真砂に1時までにつかなかったら二股までにしたほうがいい。」など忠告を頂く。

15分で黒部ダム到着。
進行方向に歩いて左に出口。そこから「旧日電歩道」の看板を見て黒部ダム下へ降りる。橋を渡って左岸へ。内藏助谷出合へ向う。岩をくりぬいた道には手すりがついて歩きやすい。黒部川には巨大な雪渓が残っていた。

所々ロープで攀じ登る。川原のペンキ印を頼りにすすむ。

出合。
アミノバイタルを飲む。ここから二時間で内藏助平へ。何も景色がない數を行く。風が通らないし暑い。ただひたすら登る。


内藏助平。
開けた所に出て鉄橋を渡る。真砂岳からの水が冷たい。右の真砂沢へ向う。風がない炎天下の涸れた谷は暑い。肩が焼けそうなのでバンダナをかけると少し楽になった。チンネや熊の岩で遊んだという若い人数人が降りて行った。


乗越。
このルートは余りにきつく健脚向きだ。暑さにやられた夫も体調悪そうで何度も休憩。「もうここで降りよう。」とか、「コースを変えようよ。」とかなんだかんだ言いながら歩く。少し視界が開け、木陰で一休み。餅、アクエリアス。

もう少し先に進むと雪渓が見えた!剣沢雪渓だ。真砂沢ロッジにテント数張りも。やっと元気が出た。あそこまで降りてみよう。ところがなかなかキツイ長い降り・・・。キヌガサソウに励まされる。二股へ40分との看板。じゃもう一頑張りそこまで行ってみよう。


南股にかかった橋手前で水を汲む。ロープが張ってある橋を渡る。剣沢雪渓から真砂沢へ降りた人が上流から来た。左岸沿いに歩く。
中ほどで大きな雪渓が出て来た。ロープを伝って攀じ登り高巻く。新しい鉄橋を渡ってやっと二股到着。三の窓雪渓を見上げる。


二股。
腰の辺りにジャラジャラ登攀道具をつけた若者三人、「長次郎谷を登ったが頂上近くでクレバス。あまりに危険なので引き返し、八峰へ。ここの取り付きも悪くあきらめ、三の窓雪渓で遊んだ。」
年配の男性二人は今から三時間で仙人池まで行くそうだ。ここにはテントを張れそうな広場もないし水が増えると流されそうだし・・・。我々も行けるところまで行こう。
歩き出すと相当な急登だ。「ふーふー」言いながらもいっこうに進まない。足もよろよろ。

ベンチが二つある広場を過ぎると大粒の雨が・・・。夕立だ。
ずぶ濡れになると体が冷える・・・。急いで広場に戻りテント設営。雷もゴロゴロ鳴りだした。「ふーっ」早めの判断で一安心。

ガスで濡れた物を乾かし、夜用に着替える。雨は小降りになったが、辺りはもやっとしている。テント傍にミヤマママコナが濡れて揺れていた。
夕食。餅、パン、ういろう、リッツ、ミニトマト、ブルーベリー。


8月14日 くもりのち雷雨

テント4:50〜池平小屋(6:00〜6:40)〜小窓展望台〜(小窓雪渓)〜小窓9:00〜(北方稜線の一部)〜池平山11:00〜池平小屋(11:30〜12:00)〜仙人峠12:30〜仙人池ヒュッテ〜峠13:40〜二股15:00〜(南股)〜真砂沢ロッジ下流の橋16:20〜真砂沢

私のザックに食糧、ツエルト、アイゼンなどを詰める。
昨日はスタートが遅く(トロリーバスの始発にあわせるのでしかたがない。)炎天下を歩くのがきつかった。やはり夏は早めに行動したほうがいい。と言うわけで五時前にヘッドランプをつけて歩き出す。
山の朝の澄んだ空気が気持ちいい。八ツ峰らしき岩峰にスポットライトが当たる。



池平山小屋や池塘も見えてきた。足元はチングルマ、キンコウカ、カラマツソウなどのお花畑。

池平小屋到着。
やっとI藤さんに会えた。いよいよ小窓雪渓へ。展望台から見下ろす小窓雪渓。誰も歩いていない。谷に降りる手前でアイゼンをつける。
音もなく岩が落ちてくる事があるので、たえず上を気にしながら歩こう。


雪渓は硬すぎず柔らかすぎずアイゼンがよく効く。冷気が雪渓表面を流れて幽玄の世界。冷蔵庫に入ったようにひんやりしている。八月にアイゼンをつけ雪を歩けるなんて・・・。
一時間ほどまったくの別次元にいたことになる。


前方左手に小窓王らしき岩場が現れ小窓到着。ここは剣岳本峰からの北方稜線上だ。今から池平山までその一部を歩くのだ。ハイマツの幹や岩場の微かな踏み後を辿る。ガスッて景色がないので不安・・・。

ロープが切れて垂れている。そこから下に行くのかと行ってみるが踏み跡らしきものがない。迷い!もう一度分からなくなった所に戻ってみる。よく見れば稜線上に踏んだ跡。そちらへ進む。ここで40分のロス。

再び踏み跡がない。水が流れた跡でも道に見えるので要注意。
稜線上の岩場に上がってみると巻き道と合流していた。富山県側がスパッと切れ落ちて危険だから反れて巻いたりしているようだ。


「池平山から仙人池」につづく。
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