国見尾根
    1170m
(三重)


2010年11月28日 くもり

P7:00〜(本谷)〜大黒岩〜望湖台9:15〜国見峠〜三叉路〜国見尾根〜藤内沢出合〜(裏道)〜P12:30

何ケ月ぶりかの本谷。岩を歩くと、思うように足が上がらない。自分では上げているつもりが上がっていない。膝も頼りない。二ケ月山を歩いていないので体が山の歩きかたを忘れてしまっている。慎重に歩こう。


本谷にどうしてこんなに人が多いのだろう。前も後ろも数珠つなぎ。初めての人もいて見ていると危なっかしい。人から見れば自分も同じだろうけど。

今日は体重のかけ方を意識する。足を置いたら腰を伸ばそう。片足で立つ。特に反応が遅い左足。膝がガクガクする・・・

大黒岩へ。
急斜面から木登り状態で。本谷初めての若者さん二人、「高所恐怖症だから・・・」と大黒岩にしがみついている。

紅葉が終わった黒い屏風岩。今年は京都など観光地の紅葉が鮮やからしいから、ここもきっと綺麗だったことでしょう。



尾根から百葉箱の下、チビッ子広場へ。冬、本谷へ降りる為よくここを通った。するとたいていSさんがにこにこして下から登ってきた。いつも決まって剣岳の話をしてくれた。三の沢をグリセードで降りたって。もう会えない人だけど、この尾根に来るとSさんを思う。

今はまだ雪がないので、あっという間に広場に着いた。結構風がきつい。


望湖台はどうだろう。
強風。昨日歩いた小岐須あたりが霞んで見える。黄砂かな?


足はもたついているけど、岩を歩きたい・・・国見峠から国見尾根を降りよう。

国見テラス。
小学生の先客さんがいたので少し下の岩場で休む。日あたりがいい、あったか。

国見のアシビ林を歩く。風雪に耐えて、ぐにゃぐにゃの幹が国見岳らしくていい。

三叉路から尾根を降る。左手、目の前にヤシオ尾根がでかい。天狗岩から藤内壁を望む。


P4凹角部はほとんど垂直。P3の長靴のような6級フエースはでかい垂壁だ。前尾根にいるとそう思わないけど、この尾根から見るとめちゃくちゃ危ない所を登っているように見える。

P6のチムニーや、P4凹角部に数人取りついている。スローな動きを目で追いながら応援する。自分が登っている気分で。



普通に歩けるようになったら、又歩きたい。もう冬だからアイゼンワークかな・・・


やっと裏道へ出た。
ここまでほとんど垂直。こんな急な降りもあまりないよ。久しぶりだからよけいにそう思うのだろう。一の谷よりずっと急。事故が降りに多いのは当たり前だ。勝手に体がどんどん下に落ちていくもの。いつも思うけど、山は降りが大事。どうやって滑落することなく安全に降りられるかがすべてだよ。急斜面が怖くて腰が引けるけど・・・

なかなか山の感が取り戻せない私だけど、焦らずに行こう。山で怪我はできないから。

藤内小屋からボランテア大工さんの仕事の音が響いてきた。I上さんから正月の槍、穂高の話を聞いて北谷を降りる。若い頃、一年を通して藤内で鍛えた方。「ここでやっていればどこでも行けた。もうバランスが悪いから岩は・・・」そうだ。きっともうお腹いっぱいなんだろう。


裏道から中道へのバイパス。
ぼんやりして、落ち葉に埋もれた道からはずれてしまった。道迷い!秋の山道は落ち葉に消されることがあるので気をつけよう。

登山口で88歳O川さん。
きっと御在所通い最高齢さん。知多から車の運転も普通に。以前はよくスニーカーにショートパンツというスタイルで本谷からだった。この頃は中道。体調がイマイチで今日はキレットまで。
10年前にお会いした頃と少しも変わらない。三浦敬三さんみたいな前向きな姿勢と意欲に元気をもらう。

今日も山を歩けてよかった!

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