下の廊下 

        (長野)
KUROBE

2009年10月23日 はれ
自宅20:00〜羽島〜豊科〜扇沢P12:00(車中泊)

車を扇沢から宇奈月まで回送してもらうため、梓川でガソリンを満タンにする。
数日前に電話予約した回送会社駐車場で車中泊。フアックスで送られた予約用紙をフロントガラスにはる。扇沢〜宇奈月回送¥28000

2009年10月24日 くもり
扇沢7:30〜(トロリーバス)〜黒部ダム7:50〜内蔵助谷8:45〜黒部別山谷10:20〜白竜峡〜十字峡12:00〜半月峡・S字峡13:00〜仙人ダム14:00〜阿曽原温泉小屋14:50(テント泊)

扇沢。
駅付近は綺麗に紅葉している。朝6時、係りの人が来て回送手続き完了。センター内にはストーブが焚かれていた。
始発のトロリーバスに乗る。バス¥1500手回り¥210

黒部ダム。
登山者通路から外に出て雪化粧した立山を仰ぐ。川への降り道で、花束を抱かえた女性が道路脇から数メートル落ちた。40年前、内蔵助谷で鉄砲水になくなったお兄さんのお参りとか言って見えたが・・・。ケガはないようだ。
「山はどこでも落ちるよ。」とこの方から教えられ、気を引き締めてスタート。

少し雲っている。無風。歩き始めると暑くてすぐ長袖シャツ一枚になる。
鮮やかな赤やオレンジが目に飛び込んでくる。黄金色のトンネルをくぐるなんてめちゃハッピー。
寒暖の差が大きいからこれほど鮮やかな色になるのだろうか?岩壁の隙間のどんな小さな草木も色づいている。

内蔵助谷。
一段と鮮やか。新越沢の滝を仰ぐ。



梯子段が連続して現れた。ロープを持ち、高巻いて降りる。



前方に黒部別山谷が見えてきた。
岩をくりぬいた道にはバンセンが付けられているので左手で持ちながら歩く。右手がスパッと切れ落ちているのでバランスを崩さないように。

歩くときは下の流れを見ないように足元だけを見る。「落ちたら死ぬ・・・。」と思いながら慎重に一歩一歩確かめるように足を置く。
景色を見る時は止まる。写真は特に慎重に。ながら歩きは絶対しない。というかできない・・・。


流れは急になり、時には丸太三本の橋も現れ緊張の連続。
ここが今日の核心部の白竜峡。


阿曽原小屋から登ってくる人も結構多い。ダムと小屋を往復する人もいるようだ。岩壁でのすれ違いは左手をバンセンから離さずに慎重に。ザックが壁や人に当らないように・・・。

核心部を越えると川は穏やかになった。黒部にも優しい表情があると知る。



十字峡。
沢山の人が休憩している。少し降ってつり橋を渡る。足の下は剣岳からの雪解け水。橋中ほどから見ると、向こう岸棒小屋沢からとこちら剣沢からとが合流して十字になっているのがよくわかる。剣沢の水はなんと蒼いのだろう。憧れていた十字峡だが、あっという間に通り過ぎた。


つり橋の下に降りている人がいる。8時間のロングルートだからのんびりできない。まだ半分残っているよ。我々は先へと進む。水際は一段と紅葉が鮮やか。


しばらくすると小屋のほうからヘルメットに地下足袋といういでたちの方が数名登山者を連れてきた。ガイドさんかな?
「作廊谷を超えると半月峡。振り向けばS字峡。気をつけて。」と案内してくれる。


作廊谷合流点の案内板を越える。
半月峡はよくわかったが、S字峡はどこ?


よくわからないがたぶんこの辺りだろう。

歩いても歩いても鮮やかな紅葉が続くので、この景色が当たり前になってしまった。贅沢・・・。


突然、対岸岩壁に何やら・・・。黒四地下発電所の送電線?

水平歩道へつづく。

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