前尾根(御在所岳)
1212m(三重)

MAEONE

2004年12月19日 晴れ 無風 Iさん・夫と3人

裏道登山口P7:00〜藤内沢出合8:30〜前尾根P7〜P3・11:30〜(前壁ルンゼ)〜P12:40

南山で一度体験しただけのロッククライミング。今日は登山靴で御在所岳前尾根。大丈夫かな。行けるかな。体が固いと言われて1週間ヨーグルトに黒酢を入れて飲んだけど効果の程は?

小屋のテストストンで数回上がり降り。藤内は、少し雨が降ったらしく岩が濡れている。前尾根のテストストンで練習。岩の手がかりに水がたまっている。
まずP7の岩の間にヒノキがあるところを行く。前尾根を下から行くのは初めてなのですごく緊張して体がこわばっている。木を越えたらその上はレイバック。その後右端のリッジを行くらしい。手がかりが全然解らず私には無理で山側に降りた。
岩に戻って次の丸い岩も左下がきれ落ちて藤内沢が目に入るとなかなか取り付く事ができない。どうにか乗り越える。
跳び箱の大きいような岩は両手でアブミに頼る。その後隙間をすり抜けるように行く岩はザックがつかえてじゃまになった。次から岩登りはできるだけ小さいザックにしよう。ここからは藤内の一壁やバットレスが目の前だった。


今日の難関らしいチムニーがあらわれた。その狭い隙間を手足と体を岩に押し付けるようにして上がる。前足をかける岩が平らで足がかりがないし、後足もお尻まで上げるのを忘れている。必死で上がるが息が続かない。
上部に手がかりが見つかってホッとする。呼吸を整えるのにしばらく時間が必要だった。そこで落ちないように自分を確保すると、なんと藤内の一壁、バットレス、ツルムを全部見下ろす所にいた。




その後P5?は手がかりが結構しっかりあったようであまり記憶がない。P4は2年前に行った事がある。といってもほとんどザイルで引き上げてもらったような・・・
一番下がクラックで中ほどまでは確保なしでいける。上部クラックでは足を掛けるところがないがヌンチャクを2箇所かけてもらったのでそれをつかんであがる。



P3は上に二つの岩があるところ。ヤグラ直下。まっすぐに行って二つ岩下の手がかりのないスラブを行った。
少し手前に右へトラバース出来たが気がつかなかった。夫はザイルなしでそちらへ行った。
一番上の二つ岩を右から回りこみ下に下りた。もっと回り込むとうまく下りれるようだった。
多分昨日だろう。辺りの砂地に冬山に行く為の訓練をしたらしいアイゼンの跡がいくつもついていた。


下から約3時間、やっとヤグラ下まで辿りついたようだ。息つく暇もなく次々岩があらわれた。ハラハラドキドキの連続。
最初のP7P6で特に緊張した。慣れたら恐怖感も少しずつうすれるのかな?「怖い。」と思わなくなるのかな?
後から思い出してもどんな岩をどういったのかほとんど頭に残っていない。順番もよくわからない。無我夢中だった。余裕がないということだろう。私の岩登りは始まったばかり。先は程遠いけど高所恐怖症の私にすれば大きな一歩。
風もなく暖かで誰もいない藤内。ヤグラ下から見下ろす藤内壁は圧巻だった。
前壁ルンゼを降りた。たしかここを降りるのは2回目。登りもいいが降りもいい。好きだなこのルート。
小屋で捻挫がイマイチだというKさんに会った。無理は禁物。岩はケガが多いのかな。正月の剣岳はあきらめたようだ。
「山は逃げていかないからね。」と明るく言った。

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