前尾根(御在所岳)
    1212m
(三重)


2007年5月12日 晴れ

P7:00〜(中道裏道)〜藤内小屋〜(藤内沢)〜前尾根〜P6〜P3〜ヤグラのテラス〜P1〜(裏道)〜御在所〜(中道)〜P15:00


裏道、藤内小屋の手前でチゴユリ。藤内沢出合手前では群生している。
前尾根P7取り付きは岩を見上げるだけで通過。
右から巻いてP6チムニー下へ。
ここでハーネスをつける。エバンス?手に巻きつけるのはできるようになったけど。ハーネスに通してやるのがわからなくもたもたしていると軽くささっと結んでもらった。

積み木を積み上げたような岩。
チムニーの取り付きはこうだったの?左足のスタンスが丸く削れている。それに取り付けない、乗れない。ずっと右に尖塔があってそこにも行って見るが乗れない。
もう一度はじめのスタンスに戻る。すぐ右に小さいクラックがある。それを右手と左手で開くように押して(レイバック?)やっと上がった。すぐチムニー下の匍匐前進の岩。ザックを谷にずらして腹ばいで。終了点で自分のビレイのことをすっかり忘れている。ザイルのことも。


チムニー。
先生が登る。ザックは後からカラビナにインクノットで上げる。
前足で壁を押して後ろ足をお尻の下に。手で岩を押して腰を浮かして上へ。息があがってふうふう言いながら。やっと左手がかかる大きいガバを見つけてもってチムニー上へ。しんどくてまた自己確保するのを忘れている。チムニーってこんなにえらかった?
チムニー外から来たクライミングシューズの彼は軽快。私のをはずしてくれたらしい。彼は終了点で自己確保ザイルの上にあまったザイルを綺麗に並べて絡まらないようにおいている。もう片方はハーフインクノットでセカンドを確保している。

マントル岩。
先に行ってもらう。「魔法の靴」は身のこなしが軽く綺麗。
二年前の初冬、Hさんと来た時、クライミングシューズでなかなか取り付けなかったところだ。覚悟して行くと以外にさっと取り付けた。中ほど足を置き換えて、左手上に大きいガバを見つける。
そこからはザイルの自分側を巻いて肩に掛ける。最後はこまに結んでカラビナ。反対のカラビナをハーネスに止める。
残りのザイルを先ほどの彼女のように手で振り分けて持つがうまく持てず移動中にグチャグチャになってしまった。たしか二年前にもやったことはあったが・・・。身についていない。性格が大雑把だし・・・。
P5のモアイ像のような岩へは確保なしで楽しく歩く。

P4。
一旦少し下に降りて取り付く。いつか下降器を落としたところ。ここで右側のボルトに安全環つきカラビナで自己確保。もう一方のボルトでグリップビレイしながらザイルを出していく。
先生は随分遠いところまで上がってしまったようだ。私はいつ登っていいのかわからない。
ザイルは上がっていくが上が見えないので、これは登っているのか引きあげているのかわからない。上からの声が聞こえない。遠くて届かない。「いっぱいです。」「登っていいですか?」やはり聞こえない。「登ります。」不安なので慎重に確かな一歩で登り始める。遠くだとコールが届かないことがある・・・。

ななし。
横に細いクラックがある。アイゼン跡が「テストストン」。そのまま登る。
よく休憩する空き地に着いた。


P3。
北谷側にのっぺりしたスラブ。そこを先ほどの二人が楽々と登っている。六級フエースとかで難しいそうだ。
中ほどにチムニー?とクラック。左がチムニーとか。先生は進行方向と反対向いてあがった。ザックは後からカラビナであげる。
私はここをいつも前向いて登っていた。チムニーとは知らなかった。たしかすぐ右のクラックをシューズでHさんと行った記憶もある。行き着くとのっぺりしたてがかりのない丸い岩。
大きいスラブ岩を楽しく歩いて二つ岩下まで降りる。ヤグラのコルへ。

ヤグラ。
手前のテラスを登る。ヤグラの肩と言うかんじ。ツルムや一壁、中尾根を見下ろす。ここからのオニギリは台形に見えた。御在所の新緑裾模様が綺麗。初夏の風情の藤内壁。軽くパン、トマトで食事。


ヤグラのコルまで、そのまま普通に降りる。(懸垂下降でなくて)
ザイルの片付け。見ているだけではなかなか覚えられない。ザイルは重いのでカラビナだけでも持たなくては・・・。
ヤグラの上の岩からヤグラへ降りる。そして先ほどいたテラスを見下ろす。もう一度上の岩へ戻ってP1から裏道へ。この尾根道はタテヤマリンドウ、アカヤシオがいっぱい。きっと御在所の北斜面だから一番遅いのだろう。

御在所へ。
朝陽台はめちゃくちゃすごい人。



中道。
イチヨウランの一枚だけの葉はあちこちにあるが花には会えず。カタクリのように花をつけるのに何年もかかるのかもしれない・・・。
7日に綺麗だったテラスのアカヤシオはすっかり終わっていた。その代わり新緑がキレットあたりまで登ってきた。

若い頃、岩登りに夢中で、滝谷や屏風の岩が自分の庭のようだった方と前尾根登頂の喜びを共有できるなんて願ってもないことです・・・。岩に憧れる私にとっては最高の先生・・・。
山は緑、風も緑で爽やか。こんな清々しい日に、岩が乾いて超気持ちいい前尾根を歩けて幸せ。

よく考えてみると今日は自己確保とか、終了点で自分のザイルを下にしてトップの人がすぐ出れるようにとかほとんどやっていなかった。やれなかった。心身ともに余裕がなかった。次回はしっかり意識しよう。

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