前尾根
     1212m
(三重)


2007年7月8日 くもり

P7:00〜(裏道)〜前尾根(P6〜P3)〜望湖台〜武平峠〜(峠道)〜P14:00

裏道駐車場。日曜だし、なんか人が多いみたい。Oさんは新しい夏靴。私と同じ色とサイズ?足が小さいのでレデースサイズであうとか。なんときゃしゃな足なんでしょう。それって私の足が大きいってことかな?

よんの渡し。
ヤマボウシがまだ白い。

藤内小屋。
イワギボウシがいっぱい花をつけている。


テストストン。
Oさんは手も使わずに足だけで楽々登る。私は岩が濡れているので慎重に体重移動。
人がどんどん来るようなので早めに練習を切り上げる。最後はザックを背負って登る。

P6。
ザイル一本に三人。真ん中のOさん、ザイル真ん中でエイトノットしてカラビナ。ハーネスにつなぐ。
Oさんはほふく前進手前でカラビナをはずし掛け替えたらしい。
三番目の私。今日は岩がヌルッとしている。思い切り乗れない左足。慎重に重心を左に、そして右足に替える。もう一度乗り換えて左足のクラック。ここも思い切り乗れない。

ほふく前進。
なぜか左上のガバを持たなくても進めた。
クライミングシューズの夫は速い。あっという間にチムニー下へ。ザックを4個上げる。

チムニー。
私はいつもチムニーがうまく出来たり出来なかったりする。
それはなぜかな?
一つは岩が乾いているか濡れているかの問題?乾いている時は上がりやすく、濡れている時は滑りやすいからうまくできない。今日は濡れている。
もう一つは壁の広さかな。狭すぎても広すぎてもうまくいかないような・・・。これは夫々足の長さが違うから個人差もあるのだろう。Oさんが行った所を私が行ったとしてもうまく出来るとは限らないのでは・・・。
さらにもう一つは後ろ足の使い方かな?
お尻のすぐ下までぴったりつけると楔がしっかりして腰から背中までをうまく浮ける事ができるような気がする。ここでぐっと大きく上がれると次が楽。
今日は力餅のせいで楽しく上がれた。ふーっ。

P5。
コンテで。この辺りで二週間前お会いした岐阜の方。一人でスイスイと追い越して行った。

P4。
前回のようにトップで。下の方の岩がヌルヌルするので慎重に。カラビナを二箇所掛ける。ザイルが後ろに引くので時々手で引き上げながら登る。ここは距離が長くて楽しい岩歩き。

終了点。
今日は風がない。でもその岩にしゃんと立てない。足場も平ではない。それにすごい高度感で下を見下ろすと頭がクラクラする。「高所恐怖症はちっとも治ってないよ。」と思いながら自己確保する。足元不安定なので動作が遅い。下から「アップ。」と言われてばかり。Oさん、遅くてごめんなさい。
ボルトの下で確保すべきだったのかな?
広場でコンテにする。

ななし。
楽しい岩歩き。

P3。
誰も来ないし、空いているので6級フェースを見に行く。Oさんに綺麗な色のコガネムシ?が飛んできた。


6級フェース。
上で確保して、クライミングシューズの夫が挑戦。魔法の靴はうまく登れた。次に前尾根二回目のOさんも若さで楽々。
「私は無理。」と引いていると「せっかくだから。」の鶴の一声。「途中で引き上げてもらうかも・・・。」と言いながら登る。
クラックに靴を優しく「なめるように。」置く。踵を下げて小さく一歩を進める。手がかりのない時はクラックを開くように持つ。中ほどで一度足が掛からず、ズズッと滑る。あせらず次の一歩をより小さくより慎重に。「もうホールドに届くよ。」左手に大きい岩が現われた。「やったー。」上がれたよ!
ちょっと背中を押してもらって前に進めた私。登れてよかった・・・。
終了点の岩にキンレイカの蕾。この花、前尾根にも咲くんだ。こんな時花を見るとほっとする。
谷からはエゾハルゼミの鳴き声。ツクツクボウシのような大きさで茶色。目の前を飛んでいった。夏の御在所、今日の前尾根を私は忘れないだろう。
先生はザックを引き上げる為に懸垂下降。Oさんが確保して凹角部を登りそのままチムニーへ。

チムニー。
ザイルが二本あるとよく絡まる。まずザイルの取り扱いになれる事が大事かな?
クライミングシューズの夫は足首から曲がるので動きが柔らかい。よく見ていると登山靴では思いもよらないような動きができる。
私も足をクラックに掛けて中ほどからチムニー。

終了点岩。
三歩目。きょうもうまく左足に乗れて終了。そのまま上の二ツ岩へ。
カラビナをザイルが直角になるようなボルトに掛けたのでザイルが上がらない。失敗・・・。前回のようにエイトノットで岩に掛ける。


コルに降りて終了。可憐なササユリ一輪がお出迎え。めちゃくちゃ幸せな瞬間。
軽く食事。ジャムパン、巨峰、さくらんぼなど。


裏道に出ると楚々とした雰囲気のササユリ。優しい香りに国見峠から来た女性が感動している。


遊歩道で低音のエゾハルゼミ。今日一斉に鳴きだした?

望湖台。
ここのセミの合唱は素晴らしい。喧しいほど。そしてトンボもいっぱい。灰色の空にゴミのように黒く見える。岩にも人の体にも止まる。


峠道。
あちこちにササユリ。柔らかい甘い香りに心奪われて歩けるなんて幸せ。ササユリは今日が一番かな?
なんか腰のあたりの筋がのびた感じで痛い。軟弱なので武平から降りることにする。

先週のクモキリソウは枯れていた。
ふと足元に白くて小さいツルアリドウシ。花びらには産毛がいっぱい。小さすぎて目にも止まらないようなその花の生きる力に感動する。
降り始めると山アジサイ。白い花びらが清楚。この花も誰にも見られることなく静かにこの場所に咲いている・・・。
そこからしばらく白い花に包まれて歩く。ここでアジサイ道を歩けるなんて思ってもいなくて・・・。


今日の出会い最後は山の家前でマンネンソウ。ヒメレンゲとかいうらしい。小さい花びらの赤い点々が可愛い。
6級フェース初体験の今日、大好きなササユリと楚々とした山の花に出会えて幸せ。
御在所の夏「岩とササユリ」を堪能して帰途につく。

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