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峠道。
ササユリ一輪。岩を持ったら前尾根よりずっと熱い!ここは南面で朝からずっと陽が当たっているから?北岳や穂高の茶色い岩も夏は熱くなるそうだ。
武平峠。
冬、お会いした事がある方が鎌ケ岳から。たしか、足に編み上げのスパッツ、手には長い木製のピッケルを持って見えた。たぶんその昔山を歩いて見えたそのままのスタイルだったのだろう。はじめて見る編み上げが珍しく色々聞いたような・・・。女性の「山やさん」に会うのも初めてだったし・・・。
三重県側から涼しい風が吹いてきた。滋賀県側へ吹き抜ける。めちゃ気持ちいいので腰をおろししばらく緑の風に身を任す。
筋力の衰えを感じ?40年のブランクを経て山を再開されたとか。「いつも単独ですから・・・。」女性からその言葉を聞くと「すごい!」と思う。今日は本谷から鎌ケ岳、さらに表道。今も大キレットを歩かれるそうだ。
男性のように落ち着いた姿勢が本物の山やさん。尊敬する。私のような「うわついた中高年のにわか山歩き」ではない。(以前一壁で出会った女性クライマーから言われた言葉がいまでも頭にこびりついている・・・。)
きっと田部井さんと同じ年代!いろんな山の経験をされた方だろう。静かな雰囲気からそう感じる。
フアスナーのなかった時代スパッツはひもで編み上げたそうだ。雪が入らないように工夫されたのだろう。「しみてくるので買い換えました。」あの編み上げスパッツに二度とお目にかかることはない・・・。
武平峠からの降り。
クモキリソウが目立たない緑の花をつけていた。
ガクアジサイ街道。
花びらが五枚四枚三枚と色々。まん中の緑の蕾が可愛い。
イチヤクソウ。
こちらも目立たない白い花。
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川や水の傍を通ると体がすっとする。水がない所とは気温が随分違う。
この季節、こちらの登山道は炎天下のスカイラインを歩くより涼しかったような・・・。以前よりササの背が低くなったそうだし。
表道の鳥居が見えて来た。
小屋のシャラソウジュは咲いたかな?先週より花数が多い。一日花とかで午後のこの時間では元気がない。
オジギソウに似たねむの木の葉も生き生きしてきた。草と木の葉がなぜ似ているのかな?よく見れば大木。もうじき赤い花を咲かすだろう。
スカイライン沿いのすっかり夏色になった木々を見ながら歩く。シロモジやヤシャブシは緑の実をつけていた。
駐車場のカエルは未熟。木に産みつけられた卵の下に水がないもの。アスファルトでは生きられないよ・・・。
紫陽花の上には七夕飾りのようなクマシデの花。風鈴のようにも緑のマツポックリのようにも見える。揺れると乾いた風の音が聞こえる・・・。
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