前尾根

        1212m (三重)

2008年8月3日 晴れ

青滝トンネルP7:00〜(裏道)〜前尾根(P7〜P3)〜(藤内沢、裏道)〜P

テストストンで練習。ハーネスなどをつけて準備OK。

P7からスタート。
本日の核心部第一部。年配の先行者二人はバットレスへのトレーニングとか。ザックはテストストンに置いたまま、P7P6を五回練習するそうだ。ダブルロープで。体重が結構ありそうなのに(ごめんなさい)動きが滑らかで無駄がない。クラックにも足をうまく入れている。我々も真似て左端クラック沿いに行って見る。

木の上テラスからの2ピッチ目が心配。
下から右のフエースに登る感じで行く。その後リッジを歩く。丸岩横で確保して欲しかったのにいない。夫は「知らずに通り過ぎた。」と言っている。
ここが難関なのに・・・。上のガバを右手、すぐ下を右足。左手左足を押し付けるが思い切れない。仕方なく引き上げてもらう。


P6。
本日の核心部第二部。今年二回目。小さいスタンスに左足。交差して右足。どうにか通過。ここからが問題。

のっぺり岩。
ホールドもスタンスもない。あっても小さすぎて私には何もないのと同じ。ヌンチャク頼りに必死で上がる。

その後の飛び箱岩。
最初の左足が乗れない。何度やってもちっとも上達していないよ・・・。
落ち込んでしまう。

P5。
コンテで楽しく。

P4。
私が先に。終了点少し手前で確保練習。ロープがうまく引けない、重い。ルベルソのセットはあっているようだが・・・。どうしたら滑らかにロープが流れるのだろう。

終了点。
風が爽やか。めちゃ気持ちいい。八月の前尾根は暑くない。涼しい。

名無し。
岩が熱い。広場で一息入れる。後から来る人達もとてもゆっくり。焦らなくていいので気が楽。

P3。
上から人の声がしてチムニーに数人。右のクラックを登っているようだ。

チムニー下。
私が先に。クライミングシューズなのにうまくいかない。
チムニー上でセカンドをフオロー。ロープをうまく流せない。
セカンドが登ってくる方向の岩に曲がらないように流すと軽くなった。



二ツ岩へ。
スラブ岩右岩。体を岩から離すと怖くない。終了点手前で切ってみる。うまく流れるようにするにはロープを張り気味にすることかな?
ヤグラのコルで終了。藤内沢へ降りる。思ったより膝が疲れてフラフラ。滑落しそうになる。クライムダウンで慎重に。
沢にまったく水がない。奥叉の下辺りで崩れたような跡がある。怖くて足早に通過する。

一壁に行くつもりが余りに足がよたよたするのでもうそのまま降りることにする。水場で口をすすぐ。伏流水だからめちゃ冷たい。

小屋下でK田さんがボルダリング。四の渡しではシャワークライミングの子供達が登ってきた。見ていると力まずに楽に水と岩を登っている。どんな事にも柔軟な心と体で適応できる子供って遊びの天才!



2008年8月9日 晴れ

P7:00〜(中道、裏道)〜前尾根(P6〜P3)〜(中道)〜P

小屋前のテストストンで、高校生がカラビナをかけて練習中。

前尾根テストストン。
岩に陽が当って熱そう。数回練習。さっさと切り上げP7巻き道を行く。

P6から。
トップはとても無理。小さいホールドに今日は靴で乗る。片足に乗り切れない。足を交差できない。膝を伸ばせない・・・。

今年はじめてのP6チムニー。去年の冬にアイゼンで上がってから八ヶ月ぶり。よく匍匐前進したところ、頭上のガバを持って体を岩の中へ滑り込ます。

チムニー。
まずTさんが登ってザックをカラビナであげる。P3のチムニーで練習しているので苦労せず上がれた。やっぱりチムニーは楽しい。この外ののっぺりしたフエースは苦手・・・。飛び箱岩をまっすぐ登る。その後コンテで。

P5。
Tさんが先に。モアイ像前の切り倒された木を北谷側に移動させる。



P4。
お茶を飲んで一息いれる。私が先に。
終了点手前で一度切って、再び私が先に。終了点の岩が揺るぎ岩のように動いた。こわっ。
なんか腰に違和感。さっきのチムニーでどこかの筋が伸びたみたい。ちょっとギックリ腰のような・・・。
あと名無しとP3だけだからゆっくり行けばなんてことない。ところが体をかばうと自然に声が出てばればれ「よいしょ、よいしょ。」と掛け声で痛い腰を励ましていた・・・。

名無しから広場へ。
アクエリアスで体を潤す。冬に風があたらない広場は夏には風が通らない。暑いのですぐ上へ向う。

P3。
コンテで、私が先に。取り付きは一番下の足場の悪い所から、チムニー下へ。
右のクラックはちょっと手ごわいそうだ。いつものように楽しくチムニーを登って終了点。最後にまた膝を使ってしまったけど・・・。

ここで一休み。
デザートは巨峰。一壁には人の気配がない。こちらの前尾根も誰も来ない。今日の藤内はめちゃ静か。みんなホンちゃんに行ったのかな?
登山者は裏道と国見尾根に数人だけ。大地は実りを迎えた田んぼと大豆畑の緑一色で美しい。

P1。
緑の目が綺麗なオニヤンマが一匹。藤内沢側にはアキアカネがいっぱい。多分、今日の御在所でここが一番涼しく、食べ物も多いのだろう。

頂上近くで鋸岩先端の三角岩を見つける。いつかあの岩に乗って藤内沢のUさん等を上から呼んだそうだ。岩に乗った記憶はあるがそれがあの三角岩とは知らなかった。
尖った岩のことをニードルとかピナクルとか言うそうだ。剣岳にクレオパトラニードルと言う岩があるそうだがどんなに綺麗か見てみたい。



中道を降りよう。
藤内の大岩からさっきまでいた前尾根を見下ろす。一瞬涼しい風が吹き上げてきた。緑に覆われた国見岳も柔らかな曲線を描いている。

富士見岩。
霞んでもやっとした鎌ケ岳。本谷からの風はなまぬるい。
ザレ場に来ると北谷からのひんやりした風がよく通る。中道上部は涼しい。

ミズナラにもうすぐドングリになる予定の?小さい実。松には硬い緑の松ポックリ。はじめて見るコブシの実が赤い。「拳」に似ているところからその名前がついたらしい。隣りにはもう花芽もある。植物は冬への準備をしっかり進めていてびっくり。
そういえば数日前は立秋だった。下界では秋とは名ばかり、暦の上の事と思っていた。山に来ると自然が季節の移り変わりを教えてくれる。

朝、淡い黄色が美しかった月見草がぐったり。宵待ち草の名のとおり、昼間が苦手のようだ。ねむの木には茶色の種がついていた。ススキは鮮やかな緑の葉をすっくと伸ばしはじめた。やがて黄金の穂が揺れるのだろう。

猛暑の御在所に、ちょこっとだけ秋の気配が漂っていました・・・。


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