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名無しから広場へ。
アクエリアスで体を潤す。冬に風があたらない広場は夏には風が通らない。暑いのですぐ上へ向う。
P3。
コンテで、私が先に。取り付きは一番下の足場の悪い所から、チムニー下へ。
右のクラックはちょっと手ごわいそうだ。いつものように楽しくチムニーを登って終了点。最後にまた膝を使ってしまったけど・・・。
ここで一休み。
デザートは巨峰。一壁には人の気配がない。こちらの前尾根も誰も来ない。今日の藤内はめちゃ静か。みんなホンちゃんに行ったのかな?
登山者は裏道と国見尾根に数人だけ。大地は実りを迎えた田んぼと大豆畑の緑一色で美しい。
P1。
緑の目が綺麗なオニヤンマが一匹。藤内沢側にはアキアカネがいっぱい。多分、今日の御在所でここが一番涼しく、食べ物も多いのだろう。
頂上近くで鋸岩先端の三角岩を見つける。いつかあの岩に乗って藤内沢のUさん等を上から呼んだそうだ。岩に乗った記憶はあるがそれがあの三角岩とは知らなかった。
尖った岩のことをニードルとかピナクルとか言うそうだ。剣岳にクレオパトラニードルと言う岩があるそうだがどんなに綺麗か見てみたい。
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中道を降りよう。
藤内の大岩からさっきまでいた前尾根を見下ろす。一瞬涼しい風が吹き上げてきた。緑に覆われた国見岳も柔らかな曲線を描いている。
富士見岩。
霞んでもやっとした鎌ケ岳。本谷からの風はなまぬるい。
ザレ場に来ると北谷からのひんやりした風がよく通る。中道上部は涼しい。
ミズナラにもうすぐドングリになる予定の?小さい実。松には硬い緑の松ポックリ。はじめて見るコブシの実が赤い。「拳」に似ているところからその名前がついたらしい。隣りにはもう花芽もある。植物は冬への準備をしっかり進めていてびっくり。
そういえば数日前は立秋だった。下界では秋とは名ばかり、暦の上の事と思っていた。山に来ると自然が季節の移り変わりを教えてくれる。
朝、淡い黄色が美しかった月見草がぐったり。宵待ち草の名のとおり、昼間が苦手のようだ。ねむの木には茶色の種がついていた。ススキは鮮やかな緑の葉をすっくと伸ばしはじめた。やがて黄金の穂が揺れるのだろう。
猛暑の御在所に、ちょこっとだけ秋の気配が漂っていました・・・。
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