前尾根

        1212m (三重)
GOZAISYO

2009年5月23日 はれ 強風

P6:30〜(スカイライン〜裏道)〜小屋〜前尾根(P7)7:45〜(P1)14:10〜御在所14:30〜(中道)〜P16:00

スカイラインが通行止めの為、温泉最奥駐車場は既に満車。スカイラインを歩いて、裏道登山口から谷の道へ入る。
藤内小屋でバットレスを登るという若い人が来た。何年か前に行った事がある砦岩を見上げる。



前尾根P7下に到着。
セカンドの自己確保の仕方や、ルベルソの使い方を復習。腕には二日前の筋肉痛が残っている。寒くてカッパを着る。クラック上の抱きかかえ岩から右上に木の枝の間を通ってテラスへ。
次のリッジは手前の突き出た所から登った方がいいようだ。左手ガバはとても大きい。
終了点で確保の仕方を復習。

その後の丸岩。
下のスタンスに右足を押し付け、左手で藤内側フエースを押す。右手でガバを持つ。

P6。
少し上がった所の木にビレイを取る。いよいよ今日の核心部、チムニー外のフエース。やっぱり怖くて乗れない。スタンスが小さいと言うより私の目にはないのと同じ。
その後、リッジに乗って一番苦手なのっぺり岩。右手にガバがあるが持ち方がわからない。思い切って右足に乗ってみる。行けた!フー難関突破。

若い女の子がトップできた。すごい!跳び箱岩の上まで行ってビレイしている。未熟な感じだが、怖いものなんて何もないという思い切りがある。若さだ!

去年、この跳び箱岩に取り付くのに苦労したけど、今日は上手く登れた。
大地は黄金色と緑一色で美しい。見下ろす一壁に人が多い。超満員!

その後はコンテで。P5もそのまま行く。若い人は藤内側を行っている。

P4。
私が先に。カラビナを掛けるのを忘れた。終了点を少し下で取る。
ここで確保の復習。
自己ビレイをとる。「ビレイ解除。」ロープを引きあげる。アンカーは二箇所に安全環つきカラビナをかけテープの内側を流動分散でひねって安全環つきカラビナ。そこにルベルソをかけロープをセット。
ロープが重い。腕の力がない・・・。

その後も私が先に行くが、カラビナを掛けるボルトを見つけられない。掛けずに終了点へ。
風がきつくて吹き飛ばされそう。息ができない。若い人はここも藤内側から登っている。この強風怖くないのかな?


名無し。
コンテで。若い人はきちんとビレイしてP3の6級フエースのように北谷側から登っている。

P3。
シロヤシオが綺麗だ。聞いた事のない鳥のさえずりにいい気分・・・。
一壁に人が多いけど・・・。今日はスクールの無料体験教室とか。その影響で前尾根へ人が流れてきたようだ。
前の若い人は北谷側のクラックを行った。難しいようでなかなか進まない。ゆっくり待たせてもらうが、次々後ろに人が来て気になる・・・。でもスキーと同じで前の人が優先とか。前のロープをまたぐのはマナー違反?

チムニーはやっぱり楽しい。以前はその上の丸岩に乗るのが怖かったが今日は片足に乗りきって立つ事が出来た。膝は使わなかった。
スラブ岩は北谷側を歩いて終了点へ。


P2。
若い人は懸垂下降。引いてもロープが降りてこない?「青だったか、緑だったか?」もう一度巻き道からヤグラ上へ登った。再び降りてきて「結び目が岩に引っかかっていた。」本ちゃんでそうなったらどうするのかな?今のように登り直さなくてはならないのだろう。時間かかる・・・。

いよいよ私。
下の方に手がかりなどない。右下のクラックから真ん中のクラックへ。そこにカラビナをかける。足をジャミングするといいそうだが・・・。
よくわからないまま、クラック上部に来た。ここはチムニーだと気づく。少し体を外に出して右岩左上のガバを持って登る。
抱きかかえ岩に立つと頭を打ちそうになる。すぐ上の狭いクラックは直上できないし・・・。今度は抱きかかえ岩から左岩に出る。大きいガバを持ってヤグラの上へ。風がキツイ。
自己ビレイを取る。ボルトはワンタッチ式の新しい物だった。
次の人をビレイする。「引き上げるだけなので・・・。」といわれるが立つのも怖い・・・。

四人上がって懸垂下降。東面に降りる。
二本のロープを結び、その結び目を下へ投げる。長さが違うロープなので上の結び目はずれるがボルトをくぐらないようにする。
ルベルソにロープ二本セット。右手はルベルソの上を、左手はプルジックの結び目を持つ。流れはなめらかではなく少し硬い。
全員降りてロープが下へ落とされた。肩に振り分けて持ち、ヤグラの下へ。「無事、前尾根を登る事ができました。」



P1からは山頂だけがシロヤシオで白くなった新緑の国見岳を望む。足元のイワカガミやリンドウはまだ蕾。
初めて前尾根のP7からP1まで通して歩けて大満足。ヤグラの懸垂下降も初体験だし・・・。


朝陽台は白い世界。シロヤシオが咲き誇っている。

中道を降るとあたりの山はみどり一色。サラサやベニドウダン、ツクバネウツギも咲き始めた。
大地の黄金色は麦、緑の水鏡は育ち始めた田んぼの早苗。美しい初夏の風景だ。いつのまにか季節は春から夏へ移り変わろうとしていた・・・。

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