前尾根

        1212m (三重)
GOZAISYO

2009年7月20日 くもり時々小雨

P6:00〜(スカイライン〜裏道)〜小屋〜前尾根(P7〜P3)(8:00〜11:00)〜(前壁ルンゼ〜裏道)〜P

日向小屋が壊されて影も形もなかった。藤内壁には澄んだ青空が広がった。この時まで今日はいい天気だと思っていた。
前尾根へ来ると急にガスがまいて暗くなった。雨は苦手なので合羽上衣を着る。岩は濡れている。


P7。
テラス下でカラビナをうまくはずせず落としてしまった。Kさんが拾いに行く為、一メートルほど落ちたらしい。「ごめんなさい。」無事回収してもらう。
丸岩、前二回上手くいったのに今日は登れない・・・。できたりできなかったりする自分にがっかり・・・。

P6。
ロープが足りないかもということでちょっと上のフエースで確保。二つ目のカラビナをはずしたらそれが顔に跳ね返ってきた。痛!血は出ていないから大丈夫。こんなことで怪我をすることもあるんだ。気をつけよう。
フエースを行く。リッジからの最後の一歩、やっぱり右足に乗り切れない・・・。跳び箱岩はまっすぐ。その後、コンテで歩く。

P5。
ここからカラビナ類を全部持って私が先に。腰が重い。練習の為、立木で確保してもらう。終了点のモアイ像のボルト、セカンドが登ってくる方向とは反対の右側で自己ビレイをとる。こうすると左側から登ってくる人のロープを手繰りやすい。今日はロープが細いので楽。

P4。
雨が降ってきた。岩が濡れてよく滑る。終了点手前でビレイ。やはり右側ボルトで自己確保をとる。終了点でセカンドさんと入れ替わる。ルベルソの安全環を緩めてロープを出す。すぐ右岩で一本カラビナをかけるとロープがうまく流れた。肩がらみで確保してもらって降りる。

名無し。
先行の若い人ペアはきちんとビレイをとっている。見るとダブルロープなのに太い。手繰るのも歩くのも重いだろう。
遅いのを気にしているようだ。ロープをまたぐのはマナー違反。「ゆっくり行ってください。」



P3。
先行さんは、今度も立木で、ちゃんと二点で自己ビレイを取っている。「今日、初めてパートナーと前尾根デビュー。今までは先輩につれていってもらったから。昨日はバットレスも行ったし・・・。」ハーネスにはハンマーと予備のハーケンとアブミ。コールも真剣だ。一生懸命さが伝わってくる。熱くていいな。
ロープがからまってというより結び目ができて困っている。どうやるとそうなるんだろう。

取り付きは雨でよく滑る。あちこち色んな所から登ってみるがどこもかも同じ。やはりいつもの所から行ってみる。チムニー下に来ると若い人はクラックから行った。岩が濡れているし・・・。ここも私はいつものチムニーから行く。


前尾根3回目のKさんは身長が高く手足が長い。何処でも手が伸びてスイスイ登れる。困らないからうらやましい。二ツ岩右から降りて終了。
O阪労山の若い人は今からヤグラへ。遠くから来ているのだからゆっくり登ってもらおう。

我々は今日はここまでで前壁ルンゼを降りる。岩が濡れてよく滑る。以前H谷さんにここは危険だから降りないようにと言われていた所だ。
前壁下に降りて裏道へ。国見尾根への登り口で大木のクマシデを見つける。ここにも緑の風鈴が揺れていた・・・。でかいオニヤンマがすいすいと飛びかった。

スカイラインの駐車場、せいたかのっぽのネムノキに少し花が残っていた。一月ほど前、白い花を咲かせたウツギは、エンドウのような丸い実をいっぱいつけていた。

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