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P3。
カンテから登る。6級フエースから登る人の為、支点にカラビナをかけていく。チムニー下でビレイ。ロープが直角になるので先ほどの支点にランナーをかけてもらった。すると角度が緩やかになってロープの流れがよくなった。
ここで、先生が半マストのビレイを二本のカラビナでやって見せてくれる。すると不思議、流れない。なぜだろう、カラビナでロープを挟み込むからかな?こんなことも知っているといざという時に役立つそうだ。
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P2。
手前にイワカガミの群生。前回、取りつきが難しかった。右足をクラックに、左足は壁をスメアリングしたらうまく登れた。上部は右岩に体を出して左上のガバを持つ。わかっているけど、左足を上げることができない。頭を上げすぎないようにして、チョックストンを超える。左岩をマントル。
「うまく右岩に出るには、足をもう少し上げてからガバを持つ」
懸垂下降。
「リッジ状になった上部の岩は足で挟み込むようにして降り始める」 そうして見るがやはり振られて怖い。その後はフエースを降る。
金沢さんが来た。手足が長くて何処でも届くから、スイスイ登って行く。
目の前のみどり美しいシロヤシオとヤグラの黒い岩壁に魅せられる・・・
軽くパンとバナナで昼食。結局後続はなくて前尾根は空いていた。
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今日は、前壁ルンゼから降りるという。以前、H谷さんから危ないので降りないように言われていた道だけど・・・
二年前の嵐以前から歩いていないし・・・崩落個所があちこちにあり、落ちてきたばかりの岩がゴロゴロしている。こんなのに出合ったら命がないよ。緩んだ岩に乗った細かい砂にも靴を滑らす。砂車?に乗って危ない。
前壁を仰ぐ。さっきまでいた前尾根のP3やP2の荒々しい岩場が、今は頭の上にあった。
以前の登山道に出てそのまま降るが、北谷に滑落しそうで怖い。たしか少し上にう回路があったはず・・・前壁ルンゼと旧裏道は危険。中道よりずっと危ない。
う回路に続く裏道に出ると、はじめて山登りという若い人が数名。コロコロ笑い転げて楽しそう・・・
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藤内沢出合。
一壁にはびっしり人が張り付いている。ざっと数えただけでも十数人。みんな、そのまま青空に吸い込まれて天まで登って行ってしまいそう。
黄金色の大地、どこまでも澄んだ空、優しく頬をなでる風。午後になっても、少しも朝と変わらない最高の天気。爽やかな六月の御在所を独り占めして白い河原を歩く。ウサギの耳も立岩も格好いい・・・
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小屋に近づくとコンコンという音が聞こえてきた。ボランテイアさんが玄関増設の大工仕事中。そして根ノ平に咲いたササユリと対面する。もうそんな季節!
駐車場で頭の上になにやら白い・・・それはエゴの花だった。
I木さんのおかげで、梅雨前の爽やかな今日、前尾根を歩けてよかった。トップとセカンド其々が体感したP6でのヒヤリ感、次に生かそう。岩登りにうっかりミスはありえない、できない、許されない。命がかかっているのだから・・・
来週は御在所のササユリに会えるかな・・・
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