前尾根

        1212m (三重)
GOZAISYO

2010年6月17日 晴れ

P7:00〜(裏道)〜小屋7:30〜前尾根(P7〜P2)(8:30〜13:20)〜(前壁ルンゼ)14:00〜(裏道)〜小屋14:50〜P15:30

みどりが濃くなって、山はすっかり夏色。梅雨の中休みだけど、前尾根は乾いているかな?


P7。
アサギマダラが北谷へヒラヒラ舞っていった。ラッキー、今年も会えたよ。
今日はノーマルルートから。ロープが濡れないように岩の上に置く。ダブルロープで。
乾いているのは岩の表面だけ。足を滑らさないように慎重に登る。

テラス上のとんがり岩。足をもう一歩上へ。すると手も少し上になって、次の北谷側へ乗せる右足も上がった。

丸岩。
いつも右手ばかり力が入る。今日は左手に重心を掛け藤内側に体を持っていくようにした。

P6。
「神の手」のおかげで核心部をクリア。リードできるようになった。

一壁のテンクォーターでビレイしているのは多分Tまさん。ハングの乗越しが難しいそうでセカンド二人が苦労しているのがわかる。

P5。
藤内沢側フランケ真中あたりから人が戻ってきた。「出初めが取りつけなくて、真ん中も無理であきらめた・・・」「その前のP7蛇の皮とP6もできなかった・・・」わざわざ買い込んだというカムが腰に十個ほどジャラジャラいっている。



P4。
フレークみたいな岩を、手に持ったら剥がれた。後日教えてもらったが「岩は剥がれることも崩れることもある。それを想定して行動すること」
凹角ルートからすべり台取りつきへ。先ほどの「へこんださん」もすぐ後から来た。
レイバック後のクラックは足が痛い。終了点手前にあるフレンズがはずれない。押しはずすそうだ。後から気付いたが・・・次の人の為に置いておくべきだった。

初めて登った日のように楽しかった。

P3。
スラブ、チムニー、スラブと、はしゃいで歩く。



P2。
ヤグラの取りつき、前回のように、右足クラック、左足は壁にスメアリングで。今日は中ほどをチムニーみたいと感じた。核心部、チョックストンの右岩から左のマントル岩へ。以外に速く抜けた。

懸垂下降は東面から。北谷側のように振られないので楽しい。
降りたら「へこんださん」も来た。すべり台でいろいろ楽しめたので、落ち込みは解消したそうだ。よかったね!

ヤグラのコルから一壁を見下ろす。すると黄色ヘルメットさんがハングでひっくり返って、足が上になった。こわー。起き上がって、又登って行った。落ちることもあるんだ・・・
私なら落ち方もへただろうし、心身ともにショックで動けないよ。落ちることを想定して、どう落ちるか考えて、行動しなければならないということだろう。

後尾根に人がいる。一壁すぐ上あたりか。中尾根の展望台を登ろうとしている人もいる。ツルムとオニギリがくっきりはっきり見える。

岩の隙間にコメツツジ。目にもとまらないほど小さくて白い花。

風が爽やかな六月の藤内壁。岩に魅せられた人がここそこに・・・


降りは前壁ルンゼから。

少し降りた谷から見上げるヤグラが格好いい。この道は滑落しそうで落石がありそうで苦手。嵐の前は好きだったけど・・・


登山口あたりで線香花火のようなコアジサイと、雪のように白いウツギに迎えられる。


蒼滝橋。
車に戻って、「今日の御褒美、冷たいトマト」を頬張った。

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