前尾根

        1212m (三重)
GOZAISYO

2010年12月19日 くもり時々はれ

P7:00〜(中道裏道バイバス)〜(裏道)〜テストストン、前尾根P5、P6(8:50〜12:00)〜バイパス〜P14:00

風がない。前尾根へ行ってみよう。二人でやったことないけど、アイゼンワークできるかな?

小屋でI上さん。「一点に乗らないといけないから難しいよ」 しばらくしてガイドのMさんと若い女性。前尾根かな?

藤内沢出合からの岩には薄い氷が張っている。雪の量は少ないのに、その氷に滑る。

テストストン。
アイゼンをつけて乗る。アイゼンに慣れていないのでうまく乗れない。足だけで立てない。これではちょっと無理だ。P5なら行けるかも・・・

P7のガイドさんを横眼で見ながら、我々は巻き道を行く。アイゼンに土や枯れ葉がついたりして歩きにくい。
 
「ガーガー」何の声?先程から二本爪の足跡があるけど・・・カモシカかな?

P5。
粉雪程度。なのに凍っている。コンテで岩と雪と氷を登る。中ほどの木にビレイし、相方スタート。ところが、無雪期にらくらく登る岩に全然乗れない。左から回り込んでも無理なようだ。雪と氷があるとこんなに違うものなのか・・・
仕方なく降りることにする。後ろ向きで苦労していると、もうガイドさんが登ってきた。


「雪の前尾根は、ない時の何倍も難しい」「木にかけたロープが凍ることもある」「雪が多いとホールドがわからないのでもっと難しい」

見ていると簡単に直登して行った。そしてモアイ像の2mほど手前下で確保した。今季後半、我々は岩にもアイゼンにも慣れていない。もっとアイゼンワーク練習をしなくては・・・

一壁の四人も三ルートで苦労しているようだ。氷と岩はなかなか手強い・・・


P6に降りて岩を見上げる。それではここを登ろう。
東斜面だから岩に雪は少ない。下部に粉雪程度。それなのにアイゼンで、アイゼン跡に乗れない。岩場のアイゼンワークは本当に難しい。


懸垂下降。
前尾根の岩場で二人だけで懸垂するのははじめてだ。うまくできるかな?

私から先に降る。
ルベルソはあっているのかな?なぜか滑らない。ロープが雪に濡れて湿っているからか?流れない。ぎこちなく降る。後から降りた相方も流れないと言っている。どうにか一番下まで降りた。

素手で触ると、ロープは水に浸したように濡れていた。

P7の巻き道で木の根にアイゼンを引っかけそうになる。アイゼンの歯同士や、衣類にも引っかける・・・そうそう、アイゼンは、がにまた歩きだった。どうしてこう山のことが身に付かないのだろう?
歯がゆい・・・


籐内沢出合に降りても岩に着いた氷は朝と変わらない。ガリガリ・・・

裏道を降りて来た女性二人が「峠のあたりから凍っていたので戻ってきた」「何処を登ったのですか?」不思議そうに聞かれた。

若い夫婦は、アイゼンを見て「危なそうですね。なんの練習ですか?」と興味しんしん。


中道に行きたいとついてきた。もう足腰フラフラの私と違って足取りが軽かった。

今日の反省。
やっぱり、我々には冬の前尾根は難しすぎ。もっとアイゼンで歩こう!

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