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P5。
粉雪程度。なのに凍っている。コンテで岩と雪と氷を登る。中ほどの木にビレイし、相方スタート。ところが、無雪期にらくらく登る岩に全然乗れない。左から回り込んでも無理なようだ。雪と氷があるとこんなに違うものなのか・・・
仕方なく降りることにする。後ろ向きで苦労していると、もうガイドさんが登ってきた。
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「雪の前尾根は、ない時の何倍も難しい」「木にかけたロープが凍ることもある」「雪が多いとホールドがわからないのでもっと難しい」
見ていると簡単に直登して行った。そしてモアイ像の2mほど手前下で確保した。今季後半、我々は岩にもアイゼンにも慣れていない。もっとアイゼンワーク練習をしなくては・・・
一壁の四人も三ルートで苦労しているようだ。氷と岩はなかなか手強い・・・
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P6に降りて岩を見上げる。それではここを登ろう。
東斜面だから岩に雪は少ない。下部に粉雪程度。それなのにアイゼンで、アイゼン跡に乗れない。岩場のアイゼンワークは本当に難しい。
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懸垂下降。
前尾根の岩場で二人だけで懸垂するのははじめてだ。うまくできるかな?
私から先に降る。
ルベルソはあっているのかな?なぜか滑らない。ロープが雪に濡れて湿っているからか?流れない。ぎこちなく降る。後から降りた相方も流れないと言っている。どうにか一番下まで降りた。
素手で触ると、ロープは水に浸したように濡れていた。
P7の巻き道で木の根にアイゼンを引っかけそうになる。アイゼンの歯同士や、衣類にも引っかける・・・そうそう、アイゼンは、がにまた歩きだった。どうしてこう山のことが身に付かないのだろう?歯がゆい・・・
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籐内沢出合に降りても岩に着いた氷は朝と変わらない。ガリガリ・・・
裏道を降りて来た女性二人が「峠のあたりから凍っていたので戻ってきた」「何処を登ったのですか?」不思議そうに聞かれた。
若い夫婦は、アイゼンを見て「危なそうですね。なんの練習ですか?」と興味しんしん。
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中道に行きたいとついてきた。もう足腰フラフラの私と違って足取りが軽かった。
今日の反省。
やっぱり、我々には冬の前尾根は難しすぎ。もっとアイゼンで歩こう!
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