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P3。
S田さんは6級フエースをスイスイと。
オニギリで遊んでいる人数人、一壁も十人ほど取りついている。ここ前尾根は空いている・・・
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P3上部のチムニーはリード。その後はフリーで。下界の緑が綺麗だ。
P2。
アカヤシオに縁どられた春のヤグラ。柔らかな緑も綺麗!
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突然、真中につながれた。核心部で、怖くて右に出られない。真中を攀じ登る。チョックストンを抱きかかえて立つ。がその後のマントルもうまく乗り越せない。腕に力が入らない!
三番目、S田さんが登ってきた。体や手を岩に押し付けたり、ジャミングなどなんでもどこでもさっとできる。無駄な動きがなく、軽やか。やっぱ凄い!
藤内壁を仰ぐとアカヤシオが祝福してくれている!今日の御在所北面は岩の隙間をアカヤシオが埋め尽くしているのだ。
オニギリを超えてさらに上に進んでいく人がいる!そんな所にもルートがあるの?ちなみに、S田さんが一番好きなのはこの中俣とか。
懸垂下降。
二本のボルトに、ロープを通して先端を結ぶ。ロープダウン。ルベルソの方向がどっちかなって迷う困った人・・・
プルージック。
今までロープに二回巻いていたが、今日は一回。摩擦が少ないからか?ガクガクとならず、よりスムース。左手の調節が楽だった。
上部の尖った岩の降りは足で岩を挟むようにする。「足を伸ばす、体を倒す、まかす」わかりやすい!
S田さんはカラビナを組み合わせて降りるそうだ。めちゃ速くて滑らかな下降!どうしてそうなるの?
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降りは前壁ルンゼ。
前壁にも何本もボルトを打ったそうで、まだ残っているのを見せてもらう。どうやって登るの?と思うほどのっぺりした垂壁。何十年もの間、そこにあるボルトに思いを寄せる・・・
前壁下の裏道に出ると、国見峠から降りて来た人が大勢立ち止っていている。「あの岩から降りたのですか?道はあるんですか?」と聞かれる。道はないので行かないように話す。
黒い藤内壁と、その隙間に咲くピンクのアカヤシオ、そして生れたての淡い緑の葉をつけた木々が美しい北谷。街中のようにカラフルな装いの山ガールが色を添える。
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明日も、岩三昧の先生方にお礼を言って小屋をあとにする。ぐねぐね巻き道を登ると、花束イワカガミ。
梅雨前の爽やかな日、新緑に包まれた前尾根の岩を歩けてハッピーでした。
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