クールマイユール 

             1210m (イタリア)
TOUR DU MONT BLANC
エリザベッタ小屋からのつづき。

2011年7月4日 はれ

エリザベッタ小屋〜コンバル湿原〜最高高度(2450m)〜シュクレイのコル(1956m)〜クールマイユール(1210m)(歩行6時間)

イタリアの朝食は簡素。パンと飲み物だけというのが普通らしい。

小屋から右手下のコンバル湿原へと降る。振り返ると、エリザベッタ小屋と氷河が見送ってくれている。私達に向かって押し寄せてきそうな氷の塊。その下は、氷河の融けた水が白い滝となり、河の流れとなっている。



氷河から融け出した水の音に、耳を傾けながら歩けるなんてめちゃ贅沢。その澄んだ 川面に映る白い峰や青い空を、より美しく感じながら歩く。


突然目の前に現れたミヤマオダマキ。深い紫色。水辺には白いワタスゲも。森と水と空が、ヨーロッパにいることを感じさせてくれる。湿原を歩くのって、気持いい!

その湿原の淵に平らに張り出した台地は何?

氷河の融けた色?淡いエメラルドグリーンの流れにも魅せられる・・・


湿原に別れを告げて、山手に登る。

しばらく高巻いて、背後に現れたのはモンテビヤンコ!フランス側から見るものの裏返し。イタリア側から見る山は荒あらしく男性的。迫力がある。

先程不思議だった平らなモレーン、黒い台地も実は氷河だった。下の方には湖も見える。



左にグラシエ針峰、トレラテート針峰、モンブランと豪華な山並み。

グランドジョラスも裏返し。赤や黄色のお花畑の大草原。これ以上の絶景はないと思われる絶景の中を歩く!贅沢・・・


最高地点。
モンブランがより近くに迫ってくる、グランドジョラスとヴェニの谷も美しい。格好いい氷河と岩の山を一人占め。ブレイヤール氷河、フレネイ氷河が目の前!

ドイツ人のガイド、Bリーさんと記念撮影。日本人以上に日本語がうまくて、気配り細やかな方です・・・


黄色花絨毯の彼方にモンブラン。後ろから来るフランスの人達、絵になる!挨拶はやはり「ボンジュール」


シュクレイのコル。
シュクレイ湖のほとりで休憩。これ以上のビューポイントはないよ。モンブラン山群と氷河を仰いで、「もう動きたくない、ずっとここにいたい」気分。

ヨーロッパ固有種の蝶か?黒い羽根に赤い模様が鮮やか。テントウムシみたい。

ワスレナグサの影にヨーロッパのサクラソウ?ピンぼけだけど・・・(今回の山旅で撮った写真2000枚のうち、ここだけに写っていた花です)


何処までもいつまでも、モンブランとダン・デユ・ジュアン(巨人の歯)グランドジョラスと豪華な山並みを眺め続けて歩く。ツールドモンブランのハイライト!


頭の上に、点検の為か?動いているリフトが現れた。細長くて面白い形の降雪機も。冬はシュクレイゲレンデとなるスキー場のお花畑と綺麗な湖を超え、シュクレイ峠の山小屋到着。ミアージュ氷河がすぐそこに迫っている。

昼食。
パスタが美味しい。馬が放たれ、牧羊犬が走り回ってしっかり仕事をしていた。


クールマイユールへのリフトは動いていない。では歩いて降りましょう。蒼い蝶やクルマユリを見つける。ここだけは暑かった!


クールマイユール着。
村の中は、どこでも水が飲めるようになっている。川を渡ってクールマイユールの街へ。石畳の道、石を積上げて建てた家、路地裏などが美しい街。その中、狭い道を車が行き来する。よくコマーシャルなどで見るような風景。
絵になる・・・


皆歩き疲れた様子。ホテルにつく前に、花が溢れるメイン通りでソフトクリーム!イタリアではテーブルに着くと料金が高く、ベンチや持ち帰りはぐんと安いそうだ。皆、何も考えずテーブルに着いたし・・・ブルーベリーとヨーグルトのジェラードでホッと一息。

ホテルKールマイユール。
山小屋風のホテル。ベランダがない部屋。手で洗濯をし、バスルームに洗濯用ひもを張って干す。洗濯バサミもたくさんあるといい。乾かないものはドライヤーをあてる。

変換プラグで電話、カメラを充電。なぜかリコーのカメラが充電できない。予備電池が二個あるので大丈夫だけど・・・

夕食後の散歩。
ここイタリアでも午後八時は昼間。九時でもまだまだ。夏は昼間が長いのだ。Tシャツ、帽子、バッジなどウインドショッピング。
一番、きついツアーの前半が終わった。一息入れる意味で、ここクールマイユールでゆっくりできるのはいい。皆さん、疲れを取って下さい。

三階の部屋の窓から見えるのは、グランドジョラス。シャモニや、クールマイユールで暮らす人って、毎日この景色の中にいるんだよね。あーうらやましい・・・

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