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2010年5月8日 はれ
自宅20:00〜馬場島(ブナクラ谷)猫又山登山口23:30(車中泊)
2010年5月9日 はれ
P4:30〜(ブナクラ谷)〜ブナクラ峠7:30〜猫又山(10:45〜11:00)〜ブナクラ峠〜(ブナクラ谷)〜P14:00〜馬場島荘(入浴)(14:15〜15:00)〜自宅18:00
風がない。橋けただけがある登山口からスタート。白萩川には仮設の橋はかかっていない。左岸からの崩壊箇所から谷に降りて雪渓を歩きブナクラ谷右岸に渡る。残雪を踏んでブナクラ谷をつめる。樹林帯を行くが時々藪こぎ。
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ところどころ夏道があらわれる。せせらぎを徒渉すること数回。雪渓下に雪どけ水の音がゴーゴーと大きい。所々穴もあいている。こんな穴に落ちたら凍死するよ。できるだけ山側を行こう。
雪渓には、落ちてきた岩がゴロゴロ転がっている。落石にも注意しながら歩く。雪はしまって固い。
谷をつめて一時間ほどすると背後に白い大日岳や奥大日岳が見えてきた。朝日に光り輝き美しい。デブリが谷を埋めているが固いのでアイゼンを付けずにトレースを進む。雪渓を吹き抜けてくる風が冷たい。体が冷えてきたのでカッパ上衣を着る。
早月尾根と剱岳が見えはじめた。白い峰だ。格好いい。
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ガラガラした岩場を過ぎるとブナクラ峠着。
馬場島の登山口から3時間。テントがふた張り。彼らはここに定着して赤谷山と毛勝三山を登り降りしたらしい。
乗越からは目の前に五竜、唐松、白馬の峰。ドーンと聳えた白い北アルプスの峰々だ。眼下の谷は欅平へ続いているはずだ。赤谷山が大きい。
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ここから左に折れて猫又山への稜線を行くのだが・・・雪が出てきたので笹原でアイゼンをつける。
崩れ落ちそうな雪庇を避けて時々夏道を行く。一度乗った雪庇が崩れビックリ。こちら稜線の高度があがって、赤谷山が低くなり、剱岳が大きく迫ってきた。早月尾根が長く白く伸びている。小窓尾根がちょっと黒っぽい。赤谷尾根は真っ白だ。
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双耳の鹿島槍ヶ岳や爺ケ岳も顔を出した。さらに高度が上がると真っ白な立山、室堂も見えてきた。
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雪斜面は木のぼり状態になったり、ざらめ雪でアイゼンが決まらなかったりする。疲れてフラフラになってきた。
山頂手前でザックをデポ。それでも「もうここでいい」と何度もあきらめかけるが後ろから励まされて歩き続ける。
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前方に山が見えてきた。毛勝三山の釜谷山、毛勝山。それではここが猫又山かな?夏道に行くとお地蔵さんと大きい猫又山の案内標識。やったー、ついに山頂だ。登山口から6時間あまり。目の前に白い剱岳。すばらしい!
先週は白馬岳から、今日は毛勝三山から剱岳を見つめることができてラツキー。
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降りは雪が緩んできたのでクレバスにはまらないように。木のぼり状態だったところはピッケルを効かせて慎重にクライムダウン。
なんというでかい雪庇。ごっそり踏み抜くと大変だから、端に近寄らないようにする。
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要所要所で立ててもらった赤旗を回収。
カタクリの群生地。
朝は蕾だったのに、一斉に開いた?皆、谷に向かって咲いているのはどうして?
肥沃な土地なのか花が大きいし、色も濃い。今日の最終章はこの花「カタクリ」
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馬場島。
キャンプ場の新緑に、残雪をいただいた小窓尾根が浮かぶ。四角い「マッチ箱」が黒く険しそう。春色の山に魅せられる・・・
今日の行動時間10時間。剱岳に見守られ猫又山の雪を存分に味わえて大満足。馬場島荘では、贅沢にも貸し切りで入浴。
その上、立山で高速に乗ってからもずっと、白い峰毛勝三山と剱岳が見送ってくれて感激。北陸自動車道は、前回GWの混雑がうそのように空いていた。
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そしてこの日、家で私を待っていてくれたのは「可愛い花」
それは長男からの母の日プレゼント。またまたハッピーでした。
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