西穂高岳

2909m(長野、岐阜)

NISHIHODAKA

2005年7月16日  小雨のちくもり 

自宅6:00〜羽島〜(東海北陸道)〜清見〜高山西(R158)〜平湯温泉あかんだなP10:30〜上高地行バス10:50〜上高地(11:15〜11:50)〜西穂高岳登山口12:00〜(中尾根)〜西穂山荘15:00(泊)


清見まで高速で行く。平湯あかんだな駐車場は車であふれていた。
釜トンネルは新しくなっていた。確かこの冬歩いた時は前のトンネルだった。こちらは閉鎖。この冬で終わりとは知らず歩いたけど歴史あるトンネルに自分の足跡を残せて良かった。
帝国ホテル前で降りる。
田代橋、穂高橋を渡る。穂高の雪解け水が青く清らかにとうとうと流れる梓川。
水量も多い。透き通って美しい。これ以上の美しい水はどこにもないだろう。見ているだけで心が洗われ、吸い込まれそうな気分になる。
ここは厳冬期に感動した所。又、ここへ来れただけでとても幸せ。上高地温泉ホテル前で軽く朝食。オニギリとバナナ。
子育て中の猿が杏?の実を食べていた。
眼前には梓川越しに冬来た時に見た六百山と三本槍などがガスに見え隠れする。
ホテル前から右に折れるとすぐ西穂高岳登山口がある。立派な屋根つきの入り口。
雨でぬれたせいか地質は少しヌルヌルしている。
ツバメオモトの実、白い小さいマイズルソウが出迎えてくれた。


花が次々現れる。みな雨に濡れて美しい。
出会った登山者は数名。まだ梅雨が明けないので人が少ない。
霧の中、栂かカヤかモミの木か?区別が付かないがそのうす緑の新芽が花のようで美しい。
一面、黄色の花畑。ミヤマキンポウゲ?
辺りは霧に包まれたままだが、その後も小さい花が目を楽しませてくれる。

尾根を進むと大木が多く深山の様子。又、相変わらずガスが立ち込めて神秘的。
登山道中ほどで宝水。水場らしい。

大きい丸い葉で白い清楚なサンカヨウ、ヤグルマソウなどが現れる。
アルプスは雪解けと同時に花の季節を迎えていたのだった。



突然大きい白い花が目に飛び込んできた・・・キヌガサソウ。清楚で気品がある。どこか豪華な雰囲気も持ち合わせて・・・
ニリンソウ、黄色のオオヒョウタンボク、白いモミジカラマツなど。

このへんが舟窪地帯かな?

ナルコユリに似たタケシマラン、赤い花のムラサキツリバナなど。
焼岳分岐手前辺りでグンナイフウロ、たった一輪オオサクラソウ、ミヤマキンバイ、コバイケイソウ、シナノキンバイ、ベニバナイチゴなど。
皆、一斉に咲き出したばかりでみずみずしい。鮮やかな夏の花の饗宴。

ナナカマドの緑の葉も若々しくて美しい。登山道に小さい白いお米のような花びらを散らしていた。



焼岳からの登山道と合流する。この辺りも花が多い。ここではナナカマドはまだ咲き出したばかり。みずみずしい緑の葉に白い花が爽やかで見とれる。
小屋へ到着。広場のあちこちにカラフルなテント。そのテント場斜面一帯にコバイケイソウ。霧の中に浮かび上がって幻想的。


小屋は登山者で溢れている。
辺りは相変わらずガスがかかっていたが夕方になって少し明るくなった。天気は回復するのだろうか?
西穂高岳から奥穂高岳縦走。ずっと憧れていたルート。地図では点線になっている。その岩場をいよいよ明日歩くのだ。
数年前西穂高岳に来た時、私にはとても足を踏み入れる事ができない世界と思った。
もっと以前、五年ほど前、初めて槍ケ岳から見た穂高岳の美しい山なみを忘れる事はできない。強烈な印象で深く心に刻まれ、ある種ショック状態。その黒い岩の山なみは気高く神々し過ぎて近寄りがたい特別な世界だった。
私には遠い遠い存在で、でも魅力的でいつか行きたいと思った。
時が経って明日その岩の稜線を歩こうとしている私。
ちゃんと行けるだろうか?いろんな事を思うと心配でいっぱいになる・・・
でもこの日の為に、穂高を歩きたいが為に毎週御在所岳に通っているんだから、ただ一歩一歩慎重に確実に歩こう。
憧れの世界を前に、不安と緊張と期待で胸が痛くなってきた。落ち着かない西穂山荘の夜。

明日は、いよいよ西穂高岳から奥穂高岳への岩稜歩き。

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