西穂高岳
    2909m
(長野・岐阜)


2007年7月16日 霧雨のちくもり一時晴れ

自宅3:40〜羽島(名神、東海北陸道)高山西〜新穂高ロープウエイP7:10(仮眠)

ロープウエイ始発8:45〜【7分】ロープウエイ山頂駅西穂高口9:00〜西穂山荘10:00〜独標11:00〜西穂高岳山頂(12:20〜12:40)〜ピラミッドピーク13:20〜独標13:30〜西穂山荘14:00〜ロープウエイ山頂駅(14:50〜15:15発)〜P15:30〜新穂高温泉富貴(15:45〜16:30)〜自宅20:30

ロープウエイ始発時間 8月、10月は 7:15
           8月13日から16日  6:15

台風一過となるかなと思ったが天気は回復しない。
7分間の空中散歩。シラビソかツガの新芽や若葉を見下ろす。薄緑が綺麗。
その後ロープウエイは霧の中を行く。何も見えない・・・。

山頂駅を出ると霧雨。カッパ上衣、スパッツもつける。登山届を出し、傘をさして歩き出す。雨の御在所のつもりで・・・。
木道が気持ちいい。いつもロープウエイで一気に高度が上がると体がついていかない。足が重い。だから歩くのが遅い。
登山道のマイヅルソウ、ゴゼンタチバナの白い小さな花に励まされる。気品を感じさせるキヌガサソウ、ガラス細工のようなサンカヨウ、ナナカマドの朝露は宝石のようにキラキラ光っている。
山荘前はお花畑。コバイケイソウ、ミヤマキンポウゲなど。



西穂山荘。
台風四号のせいかテントは二張りだけ。
ここで小休止。草もち一個、アクエリヤスを水で薄めた物、バーム。
目の前の霞沢岳は霧の中。

丸山あたりで雨があがったのでカッパを脱いでスパッツもはずす。
しばらくすると「雷鳥。」前を行く若者が小声で教えてくれる。登山道につがいで。雄のとさかの赤い色が霧の中にくっきり鮮やか。人を怖がる様子はない。お腹から足にかけては冬の白い羽毛のまま。
小さい淡いピンクのツガサクラ。花びらの先がフリルになって可愛い。
あたりには美しいハイマツ。冬は雪に埋もれていただろうに今命輝かせている。赤いのは実か花か?


「レスキューです。」とヘルメットを持った若者が追い越す。山頂手前で怪我をしている人がいるとのこと。「こんな天候なので気をつけてください。」「ご忠告ありがとうございます。より慎重に歩きます。」
登山道は白いハクサンイチゲ、黄色のミヤマキンバイ、イワウメ、イワベンケイ、赤いヨツバシオガマ、ミヤマダイコンソウの蕾などのお花畑。綺麗。こんな岩場に人知れず咲く花がいとおしい。
花に見とれて滑落しないように。「ながら歩き」をしないこと。見る時は見る、歩く時は歩くことに集中するよう自分に言い聞かせる。
微かに独標が見えて来た。

 
独標。

楽しく岩を登ると前方にピラミッドピークが霞んでいる。
ここの岩場は急なので慎重に降りる。レスキューの彼が「雷鳥がいますよ。」とガイドもしてくれる。
ヒメイワカガミも。御在所と違って小さいし、色が濃い。


ピラミッドピーク。
少しのぞいた青空のはるか彼方に西穂高岳山頂が。手前には雪渓が残っている。
一昨年正月と昨年四月にはなかった標識。「夏に作りました。」とまた彼が案内。
白いヘルメットが黒い岩を足早に歩いていく。「早く現場に向わなくては・・・。」彼の背中がそういっている。


上高地から湧き上がる霧が西穂の裾模様。夏の西穂高岳、美しい・・・。


西穂高岳Uにつづく。

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