西穂高岳
    2909m
(長野・岐阜)


2007年10月6日 快晴

自宅8:50〜羽島(名神〜東海北陸道)高山〜新穂高ロープウエイP12:30〜ロープウエイ(13:10〜13:20)〜西穂山荘(テント設営14:10〜14:50)〜独標(15:35〜16:00)〜山荘着17:00


6日朝、7日夕方の用事の為、時間が制限される。どこへ行けるか考え、西穂高ならなんとかなるかなということで出かける。
三連休なので行楽の車が多い。郡上手前で自然渋滞。東海北陸道は高山西からさらに高山まで開通していた。
新穂高ロープウエイ駐車場は満車。観光バスも10台ほど並んでいる。
ロープウエイからは、秋空に槍ヶ岳から涸沢岳、南岳、西穂高岳がくっきり見える。笠ケ岳には雲がかかっている。
山頂駅に降りると空気がひんやりして肌寒い。
登山道沿いの黄葉が目に飛び込んで来る。山が明るい。登山者でいっぱいの道をひたすら歩く。
今日はなぜか息苦しくないし、頭痛もほとんどない。体調良好。
天気は快晴だし、空気が乾燥して爽やかだから気分もいい。水も500ml二本でいいので軽くていい。やっぱり秋はいいな・・・。
西穂山荘は町の中のように人でごった返している。人ごみをかきわけてテント場へ。ここもこれ以上張れないというほどの数。狭い所に割り込んでテント設営。


その後、独標まで行くことにする。カッパを着る。丸山まで登るとダケカンバが紅葉していた。
雷鳥のつがいが交代で食事中。一人?は見張り役?
45分で独標到着。西穂山頂はガスっている。前穂高も雲がかかったまま。時々奥穂高が顔をのぞかせる



午後のこんな時間だし、ここまで来れただけでもよしとしよう。あきらめて降り始める。しばらくすると雲が切れて青空が広がった。奥穂高の峰がくっきりと・・・。
もう少しガマンすればよかった。残念・・・。



山荘に戻ると夕日を見ようと、小屋の周囲に人がいっぱい。丁度白山に日が沈む・・・。

紺色の空が少しずつオレンジ色に染まる。太陽が沈んでしまうと雲が光って空全体が黄金色に。空が燃えている・・・。とても厳かな雰囲気。美しい・・・。


気温が下がって急に肌寒くなる。
山荘でおでんなど・・・。
テントに戻る。
周囲の家族づれや若い人はとても行儀がいい。今日はマナーがいい人ばかりで快適・・・。
満天の星を見上げる。星が瞬いているのがわかる・・・。
静かで穏やかな秋の西穂高岳・・・。




2007年10月7日 快晴

テント4:00発〜独標5:00〜西穂高岳(6:10〜6:50)〜西穂山荘(8:20〜8:50)〜ロープウエイ西穂高口9:40〜新穂高温泉一軒宿山荘富貴(10:00〜10:40)〜自宅14:00

ガスが一面に立ち込めている。寒くてネックウオーマーを帽子にする。
ヘッドランプの灯りを頼りに歩き出す。暗いので登山道がわからず、岩の間に草があると道を外れたとわかって戻ったりする。濃い霧にも白いペンキ印はよく目立つ。とても有難い。
高地では電池の消耗が速いのか二人ともヘッドランプが消えてしまった。予備に替える。予備電池はゼッタイ必要・・・。
岩は乾いて歩きやすい。山頂近く、足元の土が盛り上がっている。数センチの霜柱!手も足のつま先もかじかんできた。カイロが欲しい・・・。


ピラミッドピーク手前で空が少し白み始めた。朝焼け!そして見事な雲海!目の前にはすごい世界がひろがってきた。私はすでにふわふわ雲の上・・・。
周囲360度は雲と空と山。他には何もない。あたりは淡いピンク色に。綺麗・・・。
そして空はだんだん茜色に・・・。雲海の彼方に富士山!そして南アルプスノの峰々。山にはやはり神様がいらっしゃるのでしょう。こんなに神々しいのだから・・・。
笠ケ岳は薄いベールを纏って、丸で水の中から抜け出したよう・・・。そしてモルゲンロートに染まりはじめる。とてもこの世の物とは思えない美しさ。
今この時だけの雲上のパノラマに、まるで異次元にでも迷い込んだように酔いしれる。
つい先ほどまで必死に暗闇を歩いていた私。こんな厳かな世界があるとは考えもせずに・・・。
明神岳から朝日が・・・。空が少しずつ明るく青くなる。穂高の一日が今始まろうとしている・・・。


西穂高Uにつづく。
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