野伏ケ岳
      1674m(岐阜

NOBUSEGATAKE

2009年3月7日 強風 くもり時々はれ

6日夕、東海北陸地方には強風注意報が出ている。22:30白山中居神社着(車中泊)

7日P6:30〜牧場跡(8:00〜8:30)〜(ダイレクト尾根)〜野伏ケ岳山頂10:35〜牧場跡12:30〜P14:00〜美人の湯「しろとり」〜勝原スキー場P18:00(車中泊)

7日朝、神社前の残雪は1m。Pに車は10台ほど。ほとんど山スキーヤーでシールをはって板の準備中。
林道を歩き始めると残雪が凍っている。ガリガリ雪を歩いて行くと二年生くらいの男の子とお父さんに追いつく。見れば装備もきちんと自分で背負って山の生活ができるようなスタイル。スパッツとアイゼンをつけ、ストックの使い方もうまい。「四月から一年生の6才くん」はトレースを見つけてはすばやくシュートカットして近道を進む。疲れて時々座り込むがわがままはいっさい言わず仕草が大人のよう。
尾根沿いに進むと小雪が舞ってきた。空も暗い。

牧場跡。
吹雪だ。強風が吹き荒れて山はガスッている。林道に入って風を除ける。しばらく様子を見よう。天気はよくなるのだろうか?降りて温泉かスキーに・・・。
いろいろ思案しているうちに少し青空が広がった。山スキーの若者等が登って来たし、登山の人も何人も。相変わらず風はきついがゆっくり歩こう。



ダイレクト尾根へと林道を直進する。尾根取り付きは急登だ。適当な斜面を見つけ硬い雪につま先を蹴りこむ。みな夫々思い思いの所を、時々四つんばいになって攀じ登る。
尾根にあがったが視界がきかない。帰りにガスって降り口が分からないと困るのでここから赤旗を立てて行く。

山スキーの人が休んでいたり、登山者がアイゼンをつけたりしている。上へ行くほど雪がどんどん硬くなって氷のよう。硬い雪を蹴り続けたからか結構疲れた。スノーシューを置いて行こう。ここでアイゼンをつける。足場が悪く硬い雪斜面に滑落しそう・・・。もっと早くつけるべきだった。

山頂付近はずっとガスったまま白い

年配山スキー組は雪面が凍って危険と見たのか?板を履いたままバックで降りている。氷を滑るのはよほど難しいのだろう。スキーのクライムダウン?眼の前の北東尾根には雪崩れた跡が大きく口を開けている。

頭上に張り出した雪庇も見えた。空が暗いのではっきりわからないが・・・。乗り越し直前に、新雪に隠れたクレバスがあるようで、前を行く人が腰まではまり込んでいる。
雪崩が起きそう。仮に平らな山頂に立っても強風に飛ばされそうだし、この天候じゃ白山は望めないし・・・。ここを今日の山頂とする。


山頂付近のガスを抜け出し、スノーシューを置いた地点まで戻ると空と下界が明るい。天気は大日岳の方から回復している。山頂へ行くのをあきらめたらしい山スキーの若者たちも「ここで撤退!」と明るく記念撮影。
6才くんもお父さんにザイルで確保されて到着。ダイレクト尾根の急斜面が平気なんてすごい!お父さんの行動全てがお手本だから、子供はやる事なすこと吸い取り紙のように吸収して学んでいくのだろう。その柔軟な頭と体で。

尾根の中ほど風のあたらない木陰でランチ。白いばかりの牧場跡や大日岳などを見下ろす。下界には青空が広がっているが、白山あたりはガスの中・・・。野伏ケ岳山頂にほんのひととき光が射した。

6才くんとネコヤナギのような花芽を見つけ触ってみる。コブシかな?

尾根取り付きまで旗を回収しながら進み、左手林道へ急斜面を降る。表面はぱりぱりした最中雪。踵がきいたりきかなかったり。林道からは雪が融けて思わぬ所ではまりこみ、腰まで入ったりする。

牧場跡あたり。
朝一番の若者スキーヤーは薙刀山に到達したかな?真っ白の山は、野伏岳同様に暗い。


硬い雪への蹴りこみとはまり込み雪で腰が悲鳴を上げた。痛くて歩けない。ザックを夫に持ってもらいスノーシュー歩き。「使っていなかった筋肉が伸びたのかな?このごろストレッチ体操サボっていたから・・・。」とぼとぼ歩く。
6才くんは朝と変わりなく足取りが軽い。子供って疲れしらずなんだ!

早く温泉に入りたいよ。ようやく車にたどりつき、白山中居神社にお礼をいって美人の湯「しろとり」に直行。あったまる・・・。その後腰にシップと脚用カイロを貼りスキーウェアーに身を包み安静にする。明日、荒島岳、登れるかな?


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