野伏ケ岳
1674m(岐阜

NOBUSEGATAKE

2004年3月27日 快晴 K・A・H・Nさん 夫と6人

自宅4:00〜羽島〜(名神)(北陸自動車道)白鳥〜石徹白白山中居神社P(6:00〜6:30)〜(林道)〜牧場跡〜湿地〜北東尾根〜野伏ケ岳山頂(10:30〜11:30)〜(ダイレクト尾根)〜湿地〜牧場跡〜(林道)〜白山中居神社P14:30〜美人の湯白鳥(15:30〜16:10)〜白鳥〜羽島〜自宅17:30

車で、白鳥高原、石徹白スキー場から神社前まで入る。車中から朝焼けの赤い野伏ケ岳と薙刀山をながめた。
神社辺りの道路わきは2mの積雪。テント2張り。トイレもある。ここに車を止める。
風もなく穏やかな日和。ライトグリーンの清流の石徹白川を横切って、スキーを持った人に追い越されたりしながら樹林帯を行くと広い牧場跡に出た。そこは何もさえぎるものはなくただ真っ青な空に真白い峰が連なっていた。しばらくはこの白い山なみに圧倒された


山々はこの広い空間に静かに威厳をもってそこにあった。
目の前が野伏ケ岳、左に小白山(おじらみ)右に薙刀山、別山、三の峰、二の峰、丸山、・・など。
感じのいい湿地を抜け高度をあげると、そこからはすそに広がりを持つ大日ケ岳が立派だった。

薙刀山へ向かう林道のようなところを歩くと、北の斜面に出て風も冷たく気温もうんと低い。カッパの上を着てアイゼンをつける。
いよいよ傾斜のきつい北東尾根だ。Nさんはアイゼンなしで左のかん木を行った。我々は谷の真ん中の傾斜のきつい所を雪庇よりに行く。
見たこともない大きさの雪庇越にそびえる別山は格別だった。あまりにも傾斜が急なので左の尾根にトラバースして上がる。今まで歩いた事のないとても魅力的な傾斜だった。
よくスキーで板を横にして上がったが、アイゼンをそのようにして歩くと楽だった。
尾根に出ると薙刀山や別山が真近に迫ってきた。そして我々は尾根の上の大きな雪庇の上を歩いていることに気づいた。ダイレクト尾根から登る人が空に浮いているように見えた。
傾斜が緩やかな何もない頂上近くの尾根を行くと、白山からの風が冷たくほほが痛かった。凍傷になりそうで手袋で顔を覆った。ここでピッケルを借りてさっそうと行くNさんに追い越された。


大きい雪庇があってそれを上がると風が一段と冷たい野伏ケ岳山頂だった。一番乗りNさんと我々は握手。感動を分かち合った。
目の前に薙刀山、白山がデンとあった。左に大長山、赤兎山、経ケ岳、東に大日ケ岳、北アルプスの山、大きく笠ケ岳、すぐ右に槍ケ岳の黒いとんがり、前穂高岳の3段に黒い峰、牙をむいたような岩、焼岳、乗鞍岳、御嶽山、三角の恵那山、真南には、特に白い平家岳、左に美濃平家岳、滝波山、平家岳の右にドウの天井、一段と白い能郷白山、どっしりした荒島岳など白い峰々の素晴らしい眺めだった。
寒くて雪庇の下へ降りるとスキーの人や登山者がぞくぞく続いて人気の山だと知った。
北アルプスを眺めながらの山頂で、皆がこの上ない幸せ感に包まれていた。
下りはもうすぐに雪滑りができた。ピッケルがないのでと不安に思ったけど、ベタ雪であまりすべらず雪が一緒について来た。
ダイレクト尾根に自分のおしりでシュプールを描いた人もあまりいないだろうに・・・・
下からすべりおりた跡がくっきり見えた。
湿地から、又牧場跡から最後の野伏ケ岳を見上げた。山は朝と変わらず静かにそこにあった。
思い切り春山を楽しんで大満足だった。今度はスノーシューで歩きたいな。
3月の今だからいい山、野伏ケ岳。忘れられない山になりそう。

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