野登山・仙ケ岳 

       851 ・ 965m(三重)

2009年11月15日 くもりときどきはれ

小岐須渓谷山の家前P7:00〜(一の谷)〜マド7:50〜野登寺8:50〜仙ケ岳10:20〜小社峠〜犬返しの険11:50〜宮指路岳12:00〜三体仏岩12:15〜東海展望12:25〜(ヤケギ谷)〜大石橋13:25〜P14:00

小岐須渓谷山の家前駐車場到着。
対岸の石大神の裾模様が綺麗だ。隣りに女性が一人で駐車した。ちょっと男性っぽい運転で。

柵をくぐって進んで行くと御幣川に出た。川にかかる片側てすりつきの橋を渡る。一の谷コースから野登山へ、御幣川支流沿いに進む。
深い滝を右下に見る。滝上の登山道は石灰岩で滑りやすく鎖がついている。マルバハギのような小さい葉の花を見つける。
数字の入った看板が所々に立っている。落ち葉がいっぱいで踏み跡がわからない所もあるが、しっかり見る。
御幣川支流から離れるとちょっと世界が変わる。朝日に山の端が見えてマドはすぐそこだ。直進する道ができているが回りこんで稜線へ出る。



マド到着。
鎌ケ岳の右に御在所。その右に入道岳がデーンと大きい。
切れて景色がよく見えるからマドというのだろうが、この名前をつけた人センスがあるよ。剣岳と同じ感覚で鈴鹿の山を見ているなんて・・・。

この辺りの紅葉は、今日が一番みたい。朝日が丁度、野登山南斜面に差し込んで色づいた木々が光り輝いている。綺麗!数年前に来たときは春で新緑が美しかった。春に綺麗な山は秋の紅葉もいいってことだね。足元には大きいドングリがいっぱい。

朝、駐車場で会った女性が一人で降りてきた。仙ケ岳から野登山。我々とは逆の左回りコース。こんな淋しい山を一人で歩けるなんて・・・。怖がりの私は強く逞しい人に憧れます。

暑くてズボンの裾をたくしあがる。タイツがなんかフイットしていないような・・・。どうも誰かのと間違えたらしい。名前、書いておかなくっちゃね。


鹿のネットは30cmほどに低くなっていた。鹿もイノシシも楽々飛び越えそう。笹の背丈も低くなっているからもう迷わない。
ススキの原っぱから国見の広場に出た。振り返れば双耳の鳩ケ峰が目に入る。ここから見る山は削られた山肌ではなく、ただ丸くなだらかな山容。



広場から林道を進み、左に折れる。電波塔の柵横から山道に入る。

国見石。何年か前にはきっと近郊全部見渡せたのだろう。今は木が生い茂っているので四方はわからない。

古い鳥居が現れる。傍には三角点も。



降って行くと湿地。その渕を左にカーブするように進んで行くと巨木が次々現れる。手を広げて木の周りを測る。1m50cm(本当はもう少し低いのですが・・・)の私が二人いてもだき抱えられないと思われるほど大きい。何百年、いやそれ以上経っているのだろう。この空間に長い時の流れを感じる・・・。風当たりがひどい側だけ枝がない。きっと防風林の役目もしているのだろう。

今度はお地蔵さん。三角の石の中に一人ずつ。のぞいて行くと中に入っているお地蔵さんは身分の違いからか?顔や髪型が少しずつ違った。

野登寺。
階段を登って境内へ。数年前に屋根替えをして新しくなったそうだ。御堂部分は古いままかな?数年前に見たのと同じような気がする・・・。



正面右手の登山道を登って行くとムラサキシキブ!この不思議な空間に紫の実は似合っている・・・。
林道を降ると前方に仙ケ岳が見えてきた。下の部落の坂本からか?車が登ってきてびっくり。
さらに先へと進むと仙鶏尾根コースの案内板。ガードレールを右下に降りて暗い杉林?へ進む。まもなく花崗岩のやせ尾根に出た。足元に季節外れのアカヤシオのはなびらが散っていた。岩の隙間には真っ赤に紅葉した米躑躅。この雰囲気はまったく御在所だ。

振り返れば野登山。この尾根は右手に宮指路岳とイワクラ尾根を見ながら進むので気分が良い。風がキツイ。


山頂手前少し急登になってきた。左手に新名神の高速道路や亀山の町を見降ろす。岩尾根も見えてきた。足元の真っ赤なミズナラに見とれる・・・。

若い人数名が仙の石手前の岩場で風を除けている。


仙の石到着。
二回目の対面。前回は春で若葉が生い茂っていた。葉が落ちた秋は視界が広く別の山のようだ。周囲360度見渡す。前方に御所平の広い草原。鈴鹿山脈の南部にいるのを実感する。案内板は亀山市となっている。
もう一方の尾根へ登り返す。ここに仙ケ岳の看板。緑とグレーはM脇さんのだ!



御在所、鎌ケ岳を遠くに望む。風がきついので休まず歩き続ける。足元に背丈の低いミヤマシキビの赤い実とコショーの木?の蕾がいっぱい。
小社峠からか?人がどんどん登って来た。峠に降りても相変わらず風は治まらない。素通り・・・。

宮指路岳へのアップダウンがきつい。降ったと思ったらすぐ登り・・・。随分遠くだった犬返しの険手前のガレ場が見えてきた。宮指路岳の二つの岩場も大きく迫ってきた。

落ちそうな岩到着。
風の通り道でない所を探す。あった!シャクナゲの木で風は遮られている。


これでやっと食事ができる。
二つの鍋におでんをかけて・・・。割と早く温まった。昨日のワインは気が抜けたみたい。炭酸の入ったのはその日のうちに飲まないとダメだそうです。知らなくてごめんなさい。気分だけワイン・・・。

大根やこんにゃくをふうふうして・・・。あったまる。やっぱり冬は暖かいものが一番。巨峰を落としたら何処までもコロコロ。この谷を小岐須渓谷まで転げて行くかもと思ったら可笑しかった。地図で見たらここにはアライ谷という谷があった。

宮指路岳へつづく。

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