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剣ケ峰。
目の前に富士山のような裾野を持った山・・・。御嶽山だ!乗鞍から見る御嶽山、なだらかな山容が美しい。
祠、左手から回り込んで山頂へ。大きい鳥居と神主さんが現れてびっくり。白山が青くて綺麗。寒さはピークに。そして立っていられないほどの強風にさらされる。
以前、丸黒山から登ったのはどの辺りまでだろう?と見下ろす。ほとんど山頂直下まで来ていたようだ。どんどん空が明るくなる。雲間から差し込む光に山が眠りから覚めていく。
乗鞍高原のほうを見下ろせば、ハイマツの中にエコーラインが白い。はるか彼方に八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス。乗鞍岳からの周囲360度の大展望!見事だ。
観光化されているからと今まで足を向けなかったのが惜しまれる。女性的なたおやかな峰、丸みを帯びたなだらかな山並みに魅了される。近ければ毎週でも通いたいほどだ。
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直下で夫がザレに足を滑らし一回転する。手が冷たくてポケットにいれたままだったから?他の人を見ていてもザレの下りが怖そう。危なっかしい。
権現池の周囲に大日岳、屏風岳、雪山岳(せつさん)水分岳(みくまり)朝日岳。
蚕玉岳(こだま)から望む剣ケ峰は荒涼としている。明るくなった道を肩の小屋へと降りる。
小屋では宿泊した人々の朝食時間だった。我々もここでぜんざいとうどん。体が冷えてしまったので温まる。生き返ったよ。八月の山とは思えない寒さだったから・・・。
車道のように整備された道を歩いて行くと前方に池が見えてきた!背後には雪渓と剣ケ峰が美しい。
富士見岳へ。
上り始めるとコマクサが咲いていた。
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左手はるか下には先ほどから見えている不消ケ池と摩利支天、不動岳。ハイマツの緑絨毯がきれい。
槍ケ岳、穂高岳がぐっと近づいて目の前だ。まるでヨーロッパアルプスのように壮大な景色が広がっている。素晴らしい大パノラマ!
降りようとするとお花畑の畳平が見える。大黒岳、魔王、恵比寿岳とまだ峰々が続いているがそちらはまた次の機会に。
鶴ケ池の淵にもコマクサがいっぱい。ハイマツの下からはイワヒバリ?がチッチと姿を現す。
乗鞍高原まで歩いて降りるという夫とここで別れ、我々はお花見。
バスの時間を確かめに行くと一時間に一本。次は9:10それまで歩こう。
自転車でここまで登ってくる若い人が多い。皆同じようなヘルメットに、マウンテンバイク。中には一人で上って来る女の子も・・・。すごい脚力だな。聞く所によれば、30日に「全日本マウンテンサイクリングIN乗鞍」が開催されるのでそのトレーニングとか。
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お花畑へ下ると白や黄色の花がいっぱい。ウメバチソウ、キンポウゲ、ヨツバシオガマ、アキノキリンソウ、ウサギギク、タデ、チングルマの綿毛、イワギキョウ・・・。
ちょっと遅かったようだけど十分楽しめる。イワツバメが急降下してきた。こんな高地に虫いるのかな?えさを見つけるのが大変だろう。
満員のバスに乗る。肩の小屋口までくると雪渓でスキーを楽しむ人が見えた。今から板を担いで登る人もいる。
摩利支天のバス停手前で「こんなところを人が歩いている。」隣の人が叫んでいるので窓の外を見ると夫だった。自転車はひっきりなしに登ってくる。
鈴蘭小屋前バス停で下車。夫は10時半ごろに山頂から歩いて戻った。約二時間半かけて。
エコーラインから入る登山道はよく整備され案内もしっかりして迷うことはなかったらしい。出会った登山者は、登る人三人、下る人二人の五人。日帰りの人も多いとか、きっと健脚者ばかり・・・。
すずらん温泉は11時から。前夜宿泊した人は無料。正午に乗鞍高原のこの小屋で気温18度。朝、剣ケ峰で冷えたはずだ。
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見納めに、センターから山頂を仰ぐ。そこにはちょこっと雪渓を残した、ほとんど真緑の夏山乗鞍岳がたおやかでなだらかだった。きっと火山活動前は富士山のようなスケールのでかい山だったのだろうな。気の遠くなるような年月が今のような山に変えて行ったということがよくわかる。
はじめて3000mの高度と強風を、バスでらくらく体験した長女。筋肉痛は起きなかったようだが、もしかしたら山にはまるかも・・・。
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