入道ケ岳 

       906(三重)

2011年11月20日 小雨のちくもり時々晴れ

宮妻キャンプ場P7:00〜(入道新道)〜入道岳8:40〜イワクラ尾根分岐
10:00〜(奥の沢)〜林道〜P12:15

宮妻口のもみじは、まだほとんど緑。
駐車場にはすでに何台も。皆さん、宮妻の紅葉が美しいこと、知っているんですね!

右ひざの調子がイマイチなので今日もダブルストックで。
ストックを水に入れると川もうまく渡れた。新道はいきなりの急登。でもカモシカ並みの四本足は楽ちん。ほどほどにあえぎながら進むと今度はヌルヌル滑る。ここでもストックが活躍。

辺りには、数年前はあった笹が全く見当たらず、枯れた竹が残っているだけだ。

左手から、朝日が差し込んで色づいた木々を浮かび上がらせる。シロモジの黄色!

笹原が広がって、入道岳らしい光景。鎌ヶ岳がどーんと見えるはずが、かくれんぼ。ちょっと残念!


背後に秋色キララ峰。山肌の盛り上がりと窪みが斜光でくっきり。光と影が、山の重量感を醸し出している。

ここにも中道で見た赤い実。花みたい!ズミかな?

アシビを風よけにカッパを着る。霧雨が降ってきた。

水沢の町を見下ろすと、雨に濡れた道路が銀色に光っている!家並みや茶畑が消され、道路だけが浮かび上がって、霧が幻想的な空間を作り出した。面白い!

背丈の低い笹原を歩いて、入道ケ岳山頂。
暗い空が不気味だ。小岐須の山々も雲の中。目の前に奥宮が光っている。


風が冷たい。足早に奥宮へ。
池ヶ谷からのルートを横目に笹原を登る。すぐ前にカエデが綺麗!こちらからは山頂の鳥居が見える。風があたらないので、ここで大福餅を頬張る。体力のない私は、何か食べないと動けない・・・

ぐにゃぐにゃした幹のアシビ林を抜けるとイワクラ尾根のビューポイント。


滋賀県側も綺麗。目の前の幹がなければと思うところが何カ所も。やっと展望台を見つける。カエデの赤が鮮やか。光が欲しいよ!少し先に進むと、谷にふかふか落ち葉が現れてより綺麗。しばし、淡いパステル画のような世界にひきこまれる。なんて素朴な美しさなのでしょう! 

今から、己の身を削って次の世代に命をつなごうとする葉の一枚一枚に思いをよせる。その木の葉が時折はらはらとダンスして舞い降りる・・・

その後も右に左に現れる赤や黄色の木々に、ドキッとしたり、ハッとしたり。

鎌ヶ岳の手前にイワクラが小さく見えて来た。重ね岩を仰いで、ドーンとイワクラ登場。


風がほとんどない。スポットライトが射しこんで、奥の沢や水沢岳を浮かびあがらせる。既に葉を落とした木とそうでない木に、冬が近いことを知る。

仏岩の台座に乗って岩を歩いてぴょんと飛び降りる。岩の隙間に、手袋を落としてしまった。足元に、鮮やかな黄葉を見て、今から降りる奥の沢を見降ろす。

若い人が歓声を上げてはしゃいでいる。帰りは、トラバッてから上の台座に上がって登山道へ。



しばらく、痩せ尾根を歩くと鞍部に「イワクラ谷分岐」の案内板。
ここからが奥の沢。二回目。

ちょっと小休止。バナナ、飴。じっとしていたら寒くなってきた。
下から人が来た。この沢を登る人いるんだ!飴を二個いただいた。


降り始めると、落ち葉がふかふか。絨毯じゃなくってベッドくらいある。足のふわふわ感を楽しみながら、空も仰ぐ。忙しい・・・

苔むした岩と色づく木々。自然が作りだした日本庭園の美しさに惚れ惚れしながら降る。ちょっとだけでいいから、光が欲しい・・・


ムラサキシキブの実と黄葉。ツバキの蕾と緑の苔。どことなくなんとなく雅な雰囲気・・・


このカエデ、葉はもちろん綺麗なんですが、幹も枝も趣がある。

やっと光が射しこんで来た。赤、黄、緑と艶やかなカエデと、白い幹に見惚れる。綺麗!


今度はミズナラ?の立派な大木が黄金色一色。誇らしげで、空に届きそう。


しばらくして、入道からの林道と出会った。存分に奥の沢の秋を楽しみました。
尾根で大騒ぎしていたらしい若い人も数人降りていた。

もう十分なのですが、今日の宮妻はこれで終わりではなかった。ここからのおまけも見ごたえがありました。空の万華鏡から、赤や黄色の光が次々降り注いでくる。
キラキラ、ハラハラ・・・


歩き方が下手なので、ズボンの裾がひどく汚れたけど、そんなことかまっていられなかった今日一日でした。晩秋の宮妻を歩けて幸せ!
皆さん、ありがとうございました。


         トップメニューへ
inserted by FC2 system