入道岳

              906  (三重)

入道ケ岳からのつづき。

2007年11月23日 晴れ

宮妻キャンプ場P7:00〜(入道新道)〜入道ケ岳〜(イワクラ尾根)〜奥ノ谷分岐10:30〜(奥ノ沢)〜P11:45

イワクラからしばらく進んで右に奥ノ谷を降りる。稜線上に小さい標識がある。
降りてみると谷は明るくて綺麗。


秋色の衣装を纏った美しい木々が次々空を彩ってくれる。洗練された感じがちょっと馬の背の白い庭園に似ている。倒木や土砂に削られたような荒々しさがない。荒れた様子がない自然林は優しく爽やかで心が穏やかになる・・・。
登山道脇には炭焼き窯の跡がいくつも。この谷が穏やかだと知っていたからここで山仕事ができた昔の人の知恵に感心する。


通報ポイント案内板に「奥ノ沢」とある。
足元にはカラフルな枯れ葉が敷き詰められている。真っ赤に染まった大きいカエデ、黄色のシロモジなど・・・。紫色のムラサキシキブの実も・・・。空にはまるで万華鏡のようにくるくる光り輝く紅葉。美しい・・


刻々と変化する光と黄葉のショーに魅せられている間に川幅が広くなって林道が現れた。右に行けば入道、左に宮妻峡へ。
数回、薄化粧の鎌ケ岳山頂を仰ぎ見る。林道両側に紅葉は途切れる事がない。しばらくすると左に水沢峠への登山口。
その後も「今度は私の番。」とでもいうように次々美しい木が現れ目を休める暇もない。長い林道歩きも全然苦にならない。


今日の鮮やか最終章はもみじ。見上げればオレンジ、赤、緑と小さい葉に秋の陽をいっぱい受けてきらめいている。

馬の背尾根のようでもあり、愛知川付近のようにも感じる奥の沢。いい雰囲気の谷だった。
左にカズラ谷への登山口。ここから駐車場へは近い。

春、新緑に包まれていたキャンプ場付近の山肌も少し色づきはじめた。きっと来週はこの辺りまで鮮やかに彩られるのだろう。

駐車場に戻ると十数台の車。今から散策する人もいる。もみじ狩りの人が道路を歩き、その車も多い。以前間違えて降って行ったことのある右への道に迂回するよう誘導される。
宮妻口バス停からは水沢霊園を左に折れ、またしばらくして左に狭い道を進むと近鉄湯の山駅に出た。

紅葉の明るいオレンジ色や赤色は人の心をホッとさせてくれる力がある。色がなくなる冬を前に自然は素晴らしいプレゼントを用意してくれているのだ。まるで「元気に冬を乗り越えて!」と励まされているよう・・・。
入道ケ岳の雪と、宮妻峡の秋色を満喫して帰途につく。

数日後、セキと腹痛に襲われる。風邪引いたかな・・・。
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