御嶽山
      3067m
(長野)

ONTAKESAN

御嶽山からのつづき。

2007年9月23日 くもりのち雨

田の原P(王滝口登山口)6:50〜8合目〜9合目〜王滝頂上8:40〜剣ケ峰9:10〜一の池〜二の池9:45〜賽の河原〜白竜小屋〜摩利支天10:30〜飛騨頂上・五の池11:00〜継子岳(11:30〜11:45)〜幻の大滝・四の池12:20〜三の池12:40〜飛騨頂上12:50〜(トラバース道)〜白竜小屋13:20〜賽の河原〜二の池小屋13:40〜黒沢口登山道との交差点14:00〜(トラバース道)〜王滝頂上14:15〜田の原P15:30

うしげの湯¥600


白竜小屋に戻り、深い緑色の三の池を見下ろす。眼下には微かに四の池、五の池も。
薄い岩を積み重ねたような岩棚や黒い溶岩のザレ場を降り続けると飛騨頂上。


五の池小屋の前を通って継子岳へ。
この辺りはコマクサが一面に咲くそうで、保護の為ロープが張り巡らされている。
背後に剣ケ峰。右手四の池への斜面は一面緑の美しいハイマツ。
少し大粒の雨が降ってきた。なんかその雨が硬くて痛い。雹?悪天になると先行きが不安。雷がなったらどうしよう。でも何が何でも歩かなくてはならないし・・・。私の心配をよそに雨はすぐあがった。

はがれたような岩の広場。誰かがそうしたように、私も少し大きめの岩を立てかけて行く。

継子岳山頂。
「チャオ御岳スキー場山頂へ100分」と書かれている。ここで小休止。カッパも脱いでスパッツに。風もなく穏やかな山頂。
「御岳山は南北に長い。」王滝頂上、剣ケ峰からここ継子岳まで山頂なんだから・・・。
オニギリ、ナシ、リンゴ、トマトなど。私にとって、山でフルーツが一番の贅沢・・・。



四の池へ。
降り始めると又はがれたような岩を敷き詰めた道。緑色のロープが張り巡らされ、ここもコマクサを保護しているようだ。
足元のペンキ印をしっかり見て進む。二年前、五の池小屋で迷いやすいと言われた場所は多分このあたりだろう。

大きな岩尾根を右に回り込むように進むと眼下に広い四の池。丁度ガスが空いてその全容を見せてくれる。
幻の滝と言われる四の池からの水の流れ口、今から登る三の池への登山道、五の池小屋、背後に今来た万里の長城のような岩壁、ガスっているが前方には剣ケ峰や摩利支天とそれは壮大なパノラマ。この景色に魅せられる。
そして足元には野生のブルーベリー。

四の池の鞍部。
ここは幻の滝の最上部?振り返れば先ほどの岩壁ははるか後方に霞んでしまった。目の前には四の池の黄色い草原・・・。
そこからハイマツの間を喘ぎながら登ると三の池外輪山。


池を見下ろすと雨が降っているように見える漣。ここは池底から水が湧き出しているのでその波。降って溜まった水ではないそうだ。

右折れして飛騨頂上へ。右手に四の池、左手に三の池。
その後、白竜小屋へのトラバース道。左手に三の池を見下ろしながら歩く。ここで又少しパラパラと雨。でもすぐあがった。

ナナカマド、キキョウ、リンドウ、二つくっついた赤い実の木?コケモモの実?
ここでハイマツの幹に驚く。地面を這うように低く力強く太い・・・。いつも葉ばかりに目が行っていたけどこの幹を見て納得する・・・。冬の寒さにも絶えられるわけだ・・・。
上から山岳マラソンらしい若者が何人も降りてきた。


白竜小屋。
設置された地図でどこをどう来たか見る。随分歩いた・・・。

賽の河原。
チングルマの綿毛が綺麗。ガスっているので方向音痴の私は少し不安・・・。


二の池。
小屋に到着。草もち一個。
朝降りた一の池の外輪山や雪渓が湖面に映って揺れている。微妙に濃淡があるその青緑に魅せられる。漣も綺麗・・・。
するとそこへ我々のように一の池から雪渓へ人が降りてきた。そのまま池を周回して来た。
上の黒沢口登山道から降りた人は柔らかい土を歩いている。行こうと思えばどこでも歩けるけど迷いやすい・・・。


少し登って黒沢口登山道との交差点にたどり着く。
ここからは大滝頂上へトラバース道。剣ケ峰を通らなくていいようで疲れた足には丁度いい。
右手山頂付近を見上げると何時落ちてきてもおかしくない岩がゴロゴロしている。つぶされそうで怖い。
見下ろせば黒沢口の九合目覺明堂辺り。冬に確か鳥居まで来た事があるけど、あと山頂まではほんのひと歩きだったようだ。


大滝頂上。
手前、前方右手に黒い岩尾根が張り出している。これが奥の院。又次の機会に・・・。
空が明るい。振り返れば剣ケ峰もはっきり望める。地獄谷も・・・。
ここから降る岩歩きがめちゃくちゃ楽しい。少し濡れているが固い岩。歩き出すともう止まれない。足も体も弾んでどんどん降りていってしまう。あっという間に八合目、金剛童子。
降っている人は皆膝が痛そうなのに、我々の為に道をあけてくれる。約二名せかせかしてごめんなさい。


天然公園ではツガの木などを眺めながらゆったり歩く。御嶽山の余韻を楽しむように・・・。そして車に戻った途端、ざーっと雨が降り出した。
ついさっきまで雨のことも何にも気にせずのんびり歩いていたのに・・・。
ただただ御嶽山の神様と山の先生に感謝しながら温泉へ。

おんたけスキー場下「うしげの湯」
小雨に濡れながらの露天風呂も風情がある・・・。

御嶽山、お鉢巡りコース。
以前に濁河からとロープウエイから数回登った事があったがいつも途中まで。今思えば御嶽山のホンの一部を知っているだけだった。点としての捉え方しかできていない。
今日は、念願の御岳頂上一の池から五の池までのフルコース。知らなかった所をあちこち歩いたので、なんか御嶽山を立体的に大きく見る事ができた。
知ればなおスケールの大きさを感じる御嶽山。私なりに、山の見方が少し変わった・・・。

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