御嶽山
     3067m
(長野)

ONTAKESAN

2008年2月3日 雪

自宅4:00〜御岳ロープウエイP8:30〜御岳山8合目12:00〜P13:30

朝、三重県でも雪が舞っている。天気予報は雪。重そうなボタン雪。積もりそう。山へ行くような天候ではないが・・・。
本橋を過ぎて、御岳ロープウエイスキー場への道路は真っ白。除雪車が何台も出ている。スリップして側溝にはまり込んだ車が道をふさいでいる。二台前の車が急ハンドルか急ブレーキかで180度回転した。本人は勿論、我々の前の車はさぞびっくりしただろう。しっかり車間距離をとっていたので巻きこまれなくてよかった・・・。

ロープウエイで山頂駅へ。
スノーシューをつけて準備しているとパトロールの人が来た。
「先週滑落事故がありヘリで救助した。この雪は昨夜の新雪なので雪崩れやすい。無理しないように。」と忠告を受ける。

ちょっとスノーシューハイキングするだけにしよう。


スキー場から樹林帯へ。
降ったばかりの新雪粉雪は、軽くてさらさらで歩きにくい。はまり込む。スノーシューはこんな雪の急斜面には弱く、滑り落ちる。なんとかジグザグ歩きで進む・・・。。
もともと赤布がつけてあるがIさんも赤旗を枯れ木などに刺して行く。雪が柔らかすぎて刺さらないから・・・。
樹林帯中ほどに雪のブロックで囲った窯跡のようなものが残っていた。どうも雪洞ではなさそうだけど・・・。テントを張ったので風除け壁?
こんなふわふわ雪ではとても作れないからその下の氷を掘り起こしたの?大変な作業だな・・・。

樹林帯を抜けると左に夏道の山小屋が見えてきた。尾根の雪は風に飛ばされ、山肌の表面が凍っている。旗が刺さらなくてピッケルで穴をあけて立てるので時間がかかる。旗が風で飛んでいったらそこで方向を失うからいい加減にはできない・・・。

この辺りでアイゼンに替え、スノーシューは置いて行く。
アイゼンはよく効いた。辺りはガスって視界がなくなってしまった。赤旗も二本先のが見えない。
小雪は降り続いている。



約3時間。鉦とお地蔵さんが見えてきた。もう少しで9合目の石室だがこの悪天では危険だ。今日はここまでにしよう。

降りはアイゼンを気持ちよく効かせさくさく歩く。
わずか数時間、小雪が降り続いただけで3人の踏み跡はすっかり消えていた。赤旗がなかったら迷うよ。
その赤旗回収も先が凍り付いてそう簡単に抜けない。

樹林帯に戻ってもトレースは微かに残っているだけだった。山スキーヤーでさえ一人も山に入らなかったようだ。
この付近は朝よりぐんと積雪量が増えて、しっとり雪に深くはまる。降ったばかりの雪だから、体重の重い夫はもがいても起きられない。出られなかったらどうするんだろう?
四苦八苦してスキー場に戻る。


木曽温泉。
茶褐色のお湯に浸かり温まる。
大阪ナンバー、シニアスキー教室のバスが止まっている。今からスキー場へ向うらしい。高齢者初心者?が大勢。天気が悪いのでガイドが厳しい表情で説明している。

スキー場から三岳、黒沢辺りまでは雪景色と白い雪道に見とれる。白いおとぎの国にでも迷い込んでしまったような・・・。雪景色の中の白川氷柱群も綺麗。

渋滞もなく早めに、そして無事帰宅できホッとする。

この日、栂池スキー場で雪崩事故。一時に降ったドカ雪の怖さを思い知る。大自然が牙をむいたら人間はたちうちできない。無力・・・。
山も雪もいつも同じではないから、自然を甘く見てはいけないとしみじみそう思った。

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