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剣ケ峰への階段はどこにもない。雪の下だ。鳥居もほとんど埋もれている。確か青氷が張っていると聞いていた所だ。
柔らかい雪を歩く。屋根だけが出ている灯篭や鳥居の上に手が届くのでご利益があるのではとなでながらお参り。こんなこと雪たっぷりの今日しかできないよ。神様にぐんと近づいた気がする。
階段を覆った雪を歩いて剣ケ峰へたどり着く。「やったー!雪山御嶽山頂上だ!」三角点にも触れる。過去二回は氷とガスで撤退している。
三度目の正直、今日、無事登る事が出来、感無量。御嶽山の神様、好天をありがとうございます。
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社の裏手から一の池へスキーで颯爽と滑り降りる人、その後あっという間に二の池へ。気持ち良さそう。その人が白い雪原にゴマ粒のように見える。二の池まで降りて尾根まで登りかえしている。
雪は砂糖雪。ベタベタしないので滑りやすいのか誰も転んでいない。今日のこの雪なら私でも滑れたかもしれない。なだらかだし・・・。
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頭痛が治まらないのでさっさと降りることにする。山スキー、登山の人がどんどん登ってくる。風紋に乗ってみる。柔らかい雪。風の通り過ぎた跡を私が歩いて壊す。ちょっと申し訳ないような気分。今日の今このときでしか味わえない白い御嶽山に大満足。
下へ降りるほど雪がベタベタしてきた。小屋からは急斜面を駆け下る。踵を効かして・・・。
北穂沢ほど急だ。雪が団子になってついてくるので時々ピッケルで叩き落す。
どこまで歩いても雪雪雪。アイスバーン状態の日陰は慎重に降る。ここでもスキーの人は何処でも寄り道して楽しそう。
午後のこんな時間でもまだ板を付け登ってくる人がいる。降るのはあっという間だからいいよね。
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樹林帯手前で、スノーシューに替える。ジグザグと急斜面を滑り降りる。アキレス腱が相当くたびれてきた。やっとスキー場到着。
ボードの若者等で、一番上のリフトは満席。次々人が降りる。
降りのゴンドラから、見納めの白い乗鞍岳。空と山が蒼いので、中央の白き峰はそこだけ絵のように浮かんでいる。萌え出した春色カラマツも美しい・・・。
快晴の雪山御嶽山初体験。素晴らしい一日でした。
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木曽温泉。
つるつるした茶色の湯がいかにも御嶽山の温泉らしい。中の湯は白濁していたし、どこかは無色だったような・・・。同じ御嶽山の湯でも所によって色が違うのが不思議。
開田高原ヨーグルトと野沢菜ワサビをお土産に、新緑とコブシと山桜が美しい19号線を走る。
結局、好天で赤旗は使わなかった。つくづく山は天気次第。風次第と実感する。
日本最高峰、雪の富士山も御嶽山同様さぞ綺麗だろうな。高度に強くなって、空と相談して、いつか挑戦したいよ。でも夏でさえ、八合目までしか行ってないんだから、いつになることやら・・・。
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