御嶽山

        3067m (長野)

2011年10月28日 晴れ
自宅20:00〜R41〜R441〜濁河温泉小坂口P24:00(車中泊)

R41小坂町の信号を右折。濁河温泉に向かう。道路脇の温度表示は2度。随分冷えこんでいる。鈴蘭高原への道を分けて右折。ここから狭い山道。何年か前に来ているはずだが・・・
カーブと急坂が続く。右側は崖らしい。高度な運転技術がいる道路だ。

10軒ほどの旅館がある温泉街の坂道を登って行くと駐車場に到着。小坂町の信号から約40分。車は一台もない。深い紺色の夜空からは今にも星が降ってきそう。ここは宝石のようにちりばめられた星たちが瞬いているだけの空間だった。

2011年10月29日 快晴
P5:00〜湯の花峠〜のぞき岩〜五の池小屋8:30〜摩利支天〜五の池小屋(11:00〜11:30)〜のぞき岩〜湯の花峠〜P13:30〜朝日荘(温泉)14:30〜(御嶽パノラマライン・ドライブ・写真)〜小坂町の信号16:00〜自宅20:30

濁河温泉朝日荘(温泉)¥800


登山口で、登山届を提出。ヘッドランプをつけて出発。嶽橋は霜が降りて滑りやすい。里宮の鳥居を抜けて登山道が始まった。

木の吊橋や木道も滑りやすいので、足の置き方に気をつける。フラットに押しつけるように置く。樹林帯に入ると道は乾いていた。空が白み始めた。風はほとんどない。でも手足がかじかんで痛い。きっと氷点下なのだろう。カイロをグーの手に持って歩く。

6時。
ランプがいらなくなった頃、辺りでは小鳥のさえずりが賑やかになってきた。やっと鳥も目が覚めたのだろう。

木々はとっくに葉を落としている。霜柱が出て来た。整備された登山道の石の隙間には分厚い氷。氷を避け、石を選んで歩く。

森林限界で、視界が開けた。継子岳の丸みを帯びた山端が見えて来た。
ハイマツが出て来た。朝日が射しこんできて、緑の海が輝き始めた。美しい御嶽山の夜明け!右手には摩利支天の尾根が見え始めた。何かしら動物の食べ跡らしく、粉々のまつぽっくりが散らばっている。

背後を振りかえると、今登ってきた濁河温泉からの道や青少年の家、グランド、スキー場などが小さく見える。笠ヶ岳らしい山も目に入る。日が登ってきて、御嶽山の影がどんどん小さくなっていく。




今度は氷柱!すごーい。


飛騨頂上。
五の池小屋に到着。池は凍っていた。小屋は10月中ほどに終了している。新しくて綺麗な誰もいない小屋の前で小休止。風をよけて日向ぼっこ。
前回はここから継子岳へ行っている。今日の目標は摩利支天まで。それでは出発。

稜線に出ると、風が冷たい。戻ってカッパを着る。

エメラルドグリーンの三の池。引きこまれそうな美しさ。彼方に墨絵のような山々が幾重にも重なっている。蒼い青い山だ。富士山!南アルプスも、中央アルプスはすぐ目の前。継子岳の後ろに乗鞍岳や笠ヶ岳も。見事な大パノラマだ、ワーイ!

心弾ませて、岩や岩屑を歩く。

岩の隙間に雪!少し前に降った御嶽山の初雪かな?


摩利支天の展望台。
剣ヶ峰が目の前にどーんと現れた。手前に広大な賽ノ河原。こんなクリアな御嶽山は初めて。御嶽山の神様は、今日は気前がいい。山の全てを見せてくれるようだ。


絶景だ!

乗鞍岳の右に尖った槍ヶ岳、奥穂高岳、吊尾根、前穂高岳。左に笠ヶ岳に続く峰。
いつか丸黒山から歩いた乗鞍岳への尾根は長大だ。ハイマツに押されても負けないように歩いたけどキツかった・・・


太陽がさんさんと降り注いで温か。風もほとんどなく、カッパも脱ぎたいくらい。霜柱が融けたふわふわした絨毯土を歩く。気持ちいい。継母岳らしい山ものぞいている。


岩を一登りすると、あっけなく摩利支天頂上。「もう着いたの?」


二回目の頂上だ。以前はガスって視界がなかったからか遠く感じた。天候がいいと全く違う。

濁河温泉、雲海がとれた高山、白山などが眼下に広がっている。見事だ。
今の今まで御嶽山一人占めだったが、飛騨頂上に蟻のような人、二人。


帰りは展望台まで岩尾根を歩こう。槍ヶ岳や穂高岳、富士山を同じ目線で眺め、岩を歩くなんてめちゃ贅沢!

展望台に先程の人、「今日はここまでだけど、摩利支天は遠いですよね」と話して来た。我々同様、濁河から来た若者さん。


岩陰に氷。結晶が綺麗!融けていない・・・

五の池近くで、今度は元気な三人の中学生と先生。地元の学校のクラブらしい。先生が生徒についていけない状態。毎週御嶽山に登っていれば鍛えられるよね。


五の池小屋。
雪囲いされた社で、ちょっとのんびりしよう。ラーメン、おにぎり、味噌汁、バナナ、紅茶。

目の前には八ヶ岳。尖った赤岳から丸い蓼科までがくっきり。その左は浅間山。手に取るように近くに見えるのは中央アルプス。三角の宝剣岳が尖っている。甲斐駒ケ岳に続く仙丈岳、北岳・・・もはっきり!

四の池の彼方に黄葉の開田高原、ロープウエイの黒沢口、中の湯など、御嶽山の何もかもも俯瞰できる。

これ以上の天候と絶景は望めないよ。めちゃハッピー!


御嶽山Uにつづく。
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