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靜ケ岳が見えてきた。
周囲の山々に見とれ、あえぎながら最後の急登。笹についた氷の花が美しい・・・。
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竜ケ岳山頂。
荒涼とした草原は氷の世界。背たけの低い草も凍りついている。山頂の吹き飛ばされた雪が直下の東斜面に積もっていた。
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突然、遮るものが何もなくなって白と蒼の世界。ドキッとする。綺麗!
ここは強風が吹き荒れて寒すぎるし、立っていられない。もう少し降ろう。一度滑り降りてみるが雪は岩のようだった。
起き出した笹が風を除けてくれる陽あたりのいい場所。ここで目の前に氷の花を見ながらお茶にする。
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降りはヨコ谷から。
雪をどこでも歩いて中道を降る。トレースどおりだがどこか違う?赤テープもあるにはあるが古ぼけている。蛇谷へ進んだようで少し登り返す。よく見れば正規の登山道は黄色と赤が目立つ幅広テープだった。この道は急斜面で、右手は落ちたらどこまでもいきそうな崖っぷちだ。よく滑落事故のある所だろう。
岩陰から黒っぽいリスが飛び出した。ちっちゃい体ですばしっこい。
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堰堤に出ると、稜線に孫次郎谷上部の笹原が目に入る。やわらかな薄緑色。その春色草原に陽が射してきた。
手すりつき階段を二つ降り、谷沿いに歩き続けると水量が多く豪快な五階滝が見えてきた。左に蛇谷らしい道をわけて進むと魚止滝。きわだって白い川底の大石に目が釘付けになる・・・。雪のようだ!
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駐車場で「大日向から遠足尾根を降りた。」という人が里の方から戻ってきた。長いのかな?その尾根。いつか歩きたい・・・。
笹原を吹き抜ける強い風と硬い雪。厳冬期の竜ヶ岳に会って心満たされました・・・。
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