宇賀渓

          (三

2010年8月22日 はれ時々くもり

宇賀渓P8:30〜魚止滝9:20〜燕滝10:45〜長尾滝(12:00〜12:30)〜(沢沿コース)〜P14:30

ザックにビニール袋を入れて、衣類など濡れないようにする。

滝を見たことはあっても、沢を遡るのははじめて。わくわくしてでかける。

駐車場から、キャンプ場を通り過ぎ、林道を歩く。裏道を分けてつり橋を渡り、魚止滝の案内板から沢に入る。
渓流靴下と渓流シューズ。さらに冷え症の私はカッパ上下とスパッツをつける。ハーネス、ヘルメットで準備OK。



魚止滝。
水が蒼くて深そう。どう登るのだろう?泳いで滝下へ取りつくそうだ。いきなりの核心部。泳げない人にはちょっと無理。うき輪ないし・・・私は高巻こう。

ロープは20m?と15mの二本。
先生は数m登って、シュリンゲとカラビナで木に支点を取った。その少し上でビレイ。二番の相方がもう一本を首に巻いてきたのでロープが上がってしまった。
滝上からロープダウン。沢は狭いので木の枝にロープがかかる。投げるより、水に流すのが扱いやすい。三番さんが登る。
はじめから二番と三番さんがつながっていれば、そのまま一緒に登れたはず。一壁で三人つながるように。

深くて足がつかないし、水の勢いがあるので前に進めない。流されるので、溺れるかと思ったそうだ。濡れた岩壁は思ったより滑らなかったらしい。
よく滝壺に落ちる事故があるがそれは確保していなかった場合かな?


そこからは深い淵に腰まで浸かって水の流れを全身で感じたり、小さい滝を遡ったり、岩壁をへつったり。ちょっと体ごとチムニー?で岩をつっぱって歩いたりする。
めちゃ楽しい。みんな、子供にかえって歓声をあげながらの渓流歩き。水は思ったより冷たくない。


燕滝。
右に五階滝につづく蛇谷を見上げる。険しそう。
左に燕滝。スッとした格好いい滝。この滝を見るのは初めて。

ここでロープにつながる。先生は終了点近くでフレンズを使った。



険しい岩の隙間にイワタバコが咲いている。余裕がなくて、ちょっと見るだけ。

渓流シューズはまったく滑らない。途中でロープを掛け替える。あっという間に燕滝上に出た。支点は尖った岩だった。
一歩一歩が確実に決まって、一点に乗って立ちあがるのが超気持ちいい。魚止滝の核心をパスしたので唯一の核心のはず・・・

ところが心も体も弾んでルンルン。面白い、楽しい。一壁に通っていなかったらきっと震えていただろう。


長尾滝。
手前で記念撮影。水と長尾滝をバックにハイチーズ。

長尾滝到着。
滝壺は結構深い。水は澄んで蒼く美しい。私の体も透き通ってしまいそう・・・
沢登り終了。宇賀渓の水と岩に遊んでもらった幸せ時間。下界の暑さもなにもかもすっかり忘れていた三時間。贅沢。

私は止まると体が冷えるので衣装替え。岩の上にカッパや靴下などを広げる。足の指先をマッサージすると血が通い出した。

オニギリを頬張って一休み。
隣で「ヒルがいる」と言っている。乾いた岩だけど・・・
御在所と同じ花こう岩なのに竜ヶ岳にはどうしてヒルがいるのかな?



しばらく沢を降り、その後、靴を履き替えて沢沿い道を降る。
途中の登山道でも大きいのが一匹頭を上げていた。湿った落ち葉あたりは立ち止まらないようにささっと歩く。

降っているうちにどんどん気温が高くなるのを体に感じる。先ほどまで、まったく別世界だったのに・・・
五階滝でもイワタバコを見つける。ここまでが蛇谷下部、この滝より上が蛇谷上部。名前が怖いけど、この谷もいつか登りたい。



つり橋のあるキャンプ村では川遊びの家族連れがいっぱい。冷たくて綺麗な水だから気持ちいいよね。駐車場は満車。
花こう岩の白い谷は御在所みたいで、水の流れは元腰谷にも似た宇賀渓。近くで、こんな涼しい思いをさせてもらえるなんて・・・
皆さん、有難うございました。
水と岩を歩く沢登りは夏の醍醐味!

帰りに、阿下喜温泉「あじさいの湯」¥400

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