蛇谷

          (三

2011年8月7日 はれ

宇賀渓P8:00〜(魚止滝、川沿いコース)〜燕滝9:30〜(蛇谷)〜そま道〜P14:00

今日は、きっとこの夏一番の暑さ。去年に次いで二回目、蛇谷の沢登り。
でも私は泳げないけど・・・

白竜吊橋を渡って林道を歩き、宇賀渓の谷に入る。吊橋を二つ渡る。魚止滝はパス。その滝上からスタート。水が綺麗。水量が多い。ほとんど水がなかった去年とは比べものにならないほど。

カメラに水が入らないようにビニル袋などで四重にした。でもまったく写真を撮る余裕がない。必死で水を歩く。

一枚岩。
突然相方が消えた?飛び込み!びっくりさせないで。水が痛いでしょうに・・・


燕滝。
滝左手を登る。その後蛇谷へ懸垂下降。途中空中になる。こわっ。傍には竜ヶ岳のイワタバコ。癒される・・・


「沢登りは上下動を少なくする」「大きい石があったら、乗り越えずに回って進む」「水の中にあるスタンスを見つける」すべて疲れないようにだね。いかに楽して登るか考える・・・


クモ見たいな足の細長い大きい虫が岩の隙間にいたりする。

蛇谷。
沢登りの事故は、水に落ちて窒息することが多いらしい。落ちたらすぐ引き上げるように肩がらみでビレイする。ロープを持つ。

水量が多いので、水に逆らえない。水に負ける。挑戦しては何度も押されてドボンとはまる。戻される。その時に、水中の岩にぶつけて、膝小僧を擦りむく。痛―い!
目の前に、大量の水の壁があると窒息しそうになる。息ができない。相方がロープを間違えて、出している。落ちたら怪我するし、痛いし、声は届かないし・・・必死で何でもかんでも掴んで登る。溺れる者は藁をもつかむという心境。なんでもあり。知らずしらず、水を飲んでいる。登り終わって岩に上がっても、精根つきはてて声も出ない。

どうやっても、どうしても登れない!テープを伸ばしてアブミのようにしてもらったら登れた



途中、左足裏がこむらがえり。余裕がなくて、何も食べていないし、スポーツドリンクも飲んでない。勺薬甘草蕩を飲んだらすぐ解決。よく効く・・・

オポジション。
ざらざらした岩壁に、体や腕など押し付けるだけで、登る。ロープもそんな岩に置くだけでブレーキがかかる。チムニーみたいな動きのことかな?

後半では疲れがピークに。腕に力が入らないし、足も上がらない。全身の力が抜けてしまった。フラフラでヘトヘト。まったく体力がない私!

震災の津波で流された人、川でおぼれる人、滝で修業する人の痛みがよーくわかった。

先日、亀山の沢に行った先生方、雨が降り出したら、一気に水かさが増したとか。鉄砲水のようなもんかな。泳げない私は、聞いているだけで恐ろしくなる。沢登りは雨などの増水にも注意。


終了地点には、木に黒いバツ印が描かれていた。大きい釜跡前で休憩。男性軍は濡れたまま。冷え症の私はすぐ着替える。

雷がゴロゴロ。4、5回なった。谷から仰ぐ、木々の枝の向こうの小さい空は青いけど・・・

小休止のあと、尾根道までトラバース。パラパラ小雨が降ってきた。

濡れた落ち葉に、次々、ヒルが頭を持ち上げているのが目に入る。止まらないようにささっと歩く。二酸化炭素に反応するらしい。乾いた尾根に出るといなかった。よかった・・・

宇賀渓まで戻ると、川遊びの子どもたちの声が聞こえて来た。楽しそう。綺麗な水だからいいよね。

お店の方が「30分ほど集中豪雨だった」と話してくれる。奇跡的?としかいいようがない。我々はその雨を知らない。

ヤブカが多い宇賀渓。すぐ車に入ってくる。

二回目蛇谷の沢登り体験。
水が怖いので体が固くなる。もっと水に慣れなくては・・・

沢のぼりのグレードは、水量でグンと上がることを知る。今日は、宇賀渓の岩壁と水に鍛えられた。水に浸かっているとそれだけで体力を消耗して動けない困った私だった。雪渓の融けた、冷たい水が流れる黒部上の廊下なんて、とても行けません・・・

先生方、お世話になりました。

阿下喜温泉「あじさいの里」¥500

もう夕方から上半身が筋肉痛・・・

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