三ノ峰
      2128m
(石川・福井・岐阜)

SANNOMINE

2007年11月11日 小雨

10日19:30自宅〜尾西(東海北陸道)〜白鳥〜鳩ケ湯〜22:30上小池キャンプ場P(車中泊)

先週、御在所でお会いした犬山山岳会のN目さん。「刈込池の紅葉が綺麗ですよ。鳩ケ湯温泉もいいし・・・。」
天気はイマイチだけど出かけよう。
九頭竜ダムからR158。荒島岳への勝原スキー場を左に見てしばらくして右折れ。
ここから打波川沿いに鳩ケ湯、上小池へ。暗闇にも道路脇の紅葉がきれい。
上小池キャンプ場を越えしばらく進むと上小池駐車場。ほかに車は一台のみ。雨が降っている。車中泊。

2007年11月11日 小雨

P5:00発〜三の峰登山口〜六本檜〜(鳩ケ湯新道)〜剣ケ岩〜三の峰9:00〜剣ケ岩〜六本檜10:30〜三の峰登山口11:00〜刈込池〜P12:00

今朝も小雨が降り続いている。カッパを着て鈴をつけて出発。
しばらく進む(降り)と最初の橋があらわれた。それを渡らず左に進み、次の橋を渡って林道に出る。15分ほどで左に三の峰登山口の案内板。


急な木の階段を登る。

山越邸跡。
広場から尾根までが最も急。喘ぎながら登る。木々は葉を落とし冬枯れの風情。ブナの木だけは茶色の葉を残している。

六本檜。
尾根に出た。大きい檜が数本。眼下に刈込池辺りの森、打波川の流れなど紅葉した山々を見下ろす。素晴らしい展望。
右に折れ、いよいよ三の峰への尾根歩き。ブナやナラ、カエデなどの落ち葉絨毯がつづく。あたりはブナ林。巨木が立ちはだかる。
道は一本道で枝道などはない。しっかりして歩きやすいが柔らかい土なので滑りやすい。岩もほとんどない。
前方に三の峰が現れた。緑に覆われた格好いい山だ。きっと緑は笹だろう。曇り空にダケカンバの幹が白い。ナナカマドの赤い実や名残のミズナラ、躑躅の紅葉に励されて歩く。



右手、目の前の尾根は願教寺山から薙刀山、冬数回行った事がある野伏ケ岳に続いているものだろう。
振り返れば六本檜から歩いてきた道が笹原にくっきり。アルプス的な展望にいい気分・・・。

左に雄大な尾根を望む。稜線に登山道はないが真っ直ぐ市ノ瀬あたりに伸びているようだ。

右の黒い岩が剣ケ岩かな。
高度が上がって樹木がなくなった。あたりは一面の笹。
山頂付近がガスってきた。次第に下界も何も見えなくなった。展望もなくなって写真も撮れないけど行けるところまで行くことにしよう。

三の峰非難小屋の標識。
あと少し。ゆるく左にカーブして進むと左手に遭難碑。
2002年の10月末に若い夫婦が遭難したらしい。天候が急変して登山道が消えればこんな広い所は方向を失う。目印が何もないもの。


やがて霧の中に小屋が見えてきた。
二峰一峰を経て石徹白に降るルートや別山白山への標識もある。
天気も回復しないので無理はしない、今日はここまで。
降りは滑りやすい土なので草や木に乗って歩く。いつも転ぶのは私のほうだが今日に限って夫は数回しりもち。左手側が絶壁なので滑落したら大変だ。私はより慎重に確実に一歩を置くように意識する。


剣ケ岩。
「晴れていたらこんなに綺麗な展望です。」と言う案内板。花の季節も訪れたいものだ。

ぱらぱらと細かい霰が降ってきた。あたりはガスったままで何も見えない。

霧の中に人影が・・・。今日初めて人に会った。横浜から8時間かけてみえたらしい。福井最高峰の二峰へ行かれるそうだ。行動時間8時間、帰りも8時間車を運転するというタフな方。「雨が降ろうがヤリが降ろうがどうってことない・・・。」その意欲と姿勢が前向き。尊敬する・・・。
その後も「悪天なので行けるところまで行く。」という人など数名が、この鳩ケ湯新道を登って行った。


相変わらず雨は降ったりやんだり。

六本檜まで戻ると空が少し明るくなった。直進すれば杉峠から赤兎山、大長山へ進むようだ。たしか数年前大学生の遭難騒ぎがあったような・・・。白山の前衛峰だからこの辺りの雪積量は半端じゃないのだろう。
地図を見れば杉峠は交差点になっている。小池への道は、点線・・・。こんな天候では迷いそう。


さっさと左に折れてもと来た道を歩く。どんどん降りていくと、朝暗いうちに歩いた登山口辺りの紅葉が一番綺麗だった。黄色が鮮やかで山が明るい。
行けども行けども美しい錦絵・・・。霧雨の中でこれだけの美しさ、晴れていたらどんなにいい色でしょう。

杉峠へ行かなくて良かったよ・・・。


 
三の峰Uにつづく。
トップメニュー

         
inserted by FC2 system