田立の滝

         (長野)
TADACHI

2007年8月25日 晴れ

自宅5:10〜(伊勢湾岸)〜刈谷ハイウエイオアシス(6:00〜6:30)〜豊田東(東海環状)土岐〜(中央道)〜中津川〜(R19)〜田立の滝P9:00〜滝巡り(霧ケ滝・天河の滝・不動滝・龍ケ瀬など)〜天然公園(11:30〜12:00)〜不動岩〜(龍ケ瀬〜不動滝〜天河の滝)〜P14:30

万博の置き土産?の東海環状道は、空いているし良い道。中津川から19号線に入って馬籠宿近く、田立で左折。

田立の滝オートキャンプ場の看板を目印にそこを目指して村中を走る。キャンプ場を通り過ぎ「粒栗」という滝の駐車場へ。駐車場には20台ほどのスペース。
ここ田立は日本の滝百選に選ばれているそうだ。


線路の枕木のように横に並べられた木道を歩く。まあ木の階段かな。木と木のすき間に足を入れないように気をつける。
深い森と言う感じがする。空気がひんやりして湿気も少ない。鈴鹿とはまったく趣が違う。歌にあるように「夏でもさむいよ。」の木曽の山を感じる。
植生も違う。大木があちこちに。それも鈴鹿ではあまり見ないヒノキ、ヒノキに似たサワラ(ヒノキとの違いがよくわからない)、マキなど。すっくと伸びて背が高い。
その大木の下を歩いているのだからとても涼しい。大きな木に出会うとホッとするし、すごいエネルギーをもらえる気がする。
セミはいつの間にかツクツクボウシやミンミンゼミ。夏の終わりを告げるようにないている。なんとなくもの悲しく聞こえる・・・。

しっかりした吊橋には三人以上乗らないようにと注意書き。
樹間に不動岩を見上げる。まるで錫丈か屏風岩のようにそそりたっている。


螺旋滝。
登山道から少し降る。くの字の反対に流れるすっきりした滝。周りには大木が大岩の上に根を張っている。ここは御在所と同じ花崗岩の岩山らしい。

霧ケ滝。
上に二つの滝が続いている。

天河の滝。
スケールがでかい。一枚岩から流れ落ちる様は圧巻。南山の岩場みたい・・・。水しぶきが飛んで来て滝下に行くと涼しい。落ちてくる水ばかりを見上げていると水の精に引き寄せられそうな気分。


この滝上へ。足元に流れる水が滝下へ落ちていくのを見ていると今度は吸い込まれそうな気分。

左岸沿いに小屋の前を通って。
二筋の滝から不動滝上へ。
透き通った水が何十メートルも落ちるさまは足がすくむ。怖いのに滝下を見に行く。



龍ケ瀬。
一枚岩の上を流れる水が丸で竜のよう。こういう流れをナメ滝と言うのだろうか?絹の布のようにうすく柔らかく流れる水と、岩とは思えない大地のような白い岩の上を歩く。超気持ちいい・・・。
時々、岩に苔が生えていたりするので靴が滑る。滑ったら滝の下までまっさかさまに落ちそうなので、慎重に歩く。
雲上橋を渡る。

箱渕。
箱のような四角い岩からの流れが面白い。綺麗。
中ほどの岩を登って上流へ。
すると眩いほどに美しくエメラルドグリーンに輝く淵が現れた。見とれる・・・。
右手から尾根道を登って広場に出る。ここから天然公園へは炎天下の林道を歩くらしい。
日陰でちょっと一息入れよう。水々しいナシで喉が潤ったので少し元気が出てきた。
あたりの山は笹原に檜。木曽らしい雰囲気が漂っている。
ヤマハハコ、ヨツバヒヨドリ草、もう枯れたらしいリンドウ。脇を流れる清水の淵に柔らかい草が芝生のよう。その若草色が綺麗。
公園少し手前に、尾瀬の湿原のような草原。池糖にはコバイケイソウの枯れたものなど・・・。


天然公園。
階段のある木製の櫓に登る。あたりは丁度目の高さまで木が茂り見通しは悪いが、左手に御嶽山、中ほどから右手に中央アルプスの山なみが広がっていた。
木曽前岳、木曽駒ケ岳、中岳、宝剣岳、手前にピラミッドのような三角の三沢岳が一望できる。
櫓の上を占領してお茶にする。時々傘をさして日傘に。標高が高いので鈴鹿ほど蒸し暑さを感じない。とても爽やかなカラッとした暑さが心地いい。熱い紅茶も美味しい。
ホシガラス。
中央アルプスの方から飛んで来た。Oさんの双眼鏡で見ると胸から顔に掛けて模様が星のよう。声がガラガラしているのはいかにもカラスの仲間らしい。


夕森山への道を分けて池糖の湿原に出る。誰がつけたの?行ってみたくなるような素敵な名前「夕森山」なんて・・・。
林道をしばらく戻って不動岩へ。




ヒノキにとまるアサギマダラ。木曽らしい・・・。ここのススキは背が高くのびのびしている。
素彫りトンネルからしばらく進むと不動岩。絶壁。新しいボルトが打ってあるけど・・・。
怖いといいながら岩に乗る。
先ほどのお年寄り一行もここを歩いたの?山で中高年の事故が多いのもわかる気がする・・・。


谷に戻って再び滝巡り。降りはより慎重に。ナメ滝から不動の滝上へ。午後の光が谷を明るく照らし、流れ落ちる水がキラキラ輝く。
一枚岩に10センチほどの丸い穴?中の小石が淵の岩を削って穴をどんどん広げていくとか。そうやって長い時間掛けて自然は少しずつ変化していくのだろう・・・。


もう一度天河の滝下へ。
やっぱりすごい迫力だ。光が溢れているので朝より美しい。空から降ってくる銀色の水の宝石に魅了される・・・。
銀色の水しぶきを浴びて岩によりかかる。超気持ちいい。このままこの岩に寝転んでずっとここにいたい・・・。この天河の滝が今日一番のお気に入り。


再び、不動岩を仰ぐ。先ほどはあの岩の上を歩いていたの?信じられない・・・。
観光スポットなので気軽に立ち寄る人も多いらしく、駐車場に降りると満車状態だった。近くに温泉がないのはちょっと残念。
おすすめは二月とか。冬は割りに積雪が少なく30cmほど。でも木の階段が凍ってその上に雪が被ると滑って川に落ちるので危険。又、木の階段の隙間にも注意。(夏でも危なかった。)
木曽の風情と涼しい滝すだれに魅せられ帰途につく。
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