田立の滝

         (長野)
TADACHI

2012年7月28日 はれ

自宅3:15〜(R19)〜粒栗平駐車場P着5:30(休憩)

P7:15〜田立の滝巡り〜天然公園(10:50)〜不動岩展望台12:30〜P14:00

数年前、Oさんと御一緒して以来、今日は二回目。
駐車場にノリウツギが咲いていた。○○トラノオも。



歩きはじめると右手下に大滝川が見え始める。白い花こう岩の川。雰囲気は、まるで御在所。

ヒノキ科の大木が迫って来る。ヒノキ、サワラ、ネズコ、コウヤマキ・・・足元は線路の横木のような木が敷き詰められた道で歩きやすい。朽ちた横木はきちんと修理されている。

不動岩展望台を望むベンチ。
霧の中に岩壁を望む。あそこまで行くんだ。

ヤマジノホトトギス。
咲きはじめが面白い。ドングリみたいに膨らんで裾はフリル。


らせん滝。
少し、登山道から右手に降る。手前に迫力ある岩壁。滝の下にはヤマアジサイが白い。
「く」の字の反対に曲がっている滝。一度岩壁にぶつかった水がねじれて滝壺へ落ちる。水量が多くて圧巻。岩壁にギボウシ。登山道で黄色のホトトギスも発見。



霧ケ滝。
大岩壁から水が躍って落ちてくる。上に天河滝も望める。




天河滝。
高さ10mの切り立った岩のてっぺんから溢れるように落ちてくる滝。下の方では水しぶきが霧になって飛んでくる。涼しい。

本当はすぐ下の滝つぼの辺りまで、ピョンピョン岩を飛んで行きたいのですが、九割回復の左足をかばって、今日は控えめにします。ここで一休み。




T尾さんから、Tさんへのプレゼント。ジャーン、なんとロールケーキ!糸が用意されています。やったことない私は上から押さえてガタガタ。「くるり一巻きして引く」と教えられ、やってみると綺麗にカットできました。

緑と水と岩に囲まれた木曽の山で、ケーキを頂けるなんて、リッチな気分です。ハウスミカンも甘い。


不動滝。
下に、シモツケソウ。可愛い丸い葉が黄葉しています。いつか美濃の山で見たマルバノキかな?後で調べたら、この田立地域にはマンサク科のこの木が多いようです。

滝の上が、気持ちいい。抜群の高度感!

以前登った左岸にはあまり人が入っていないようで、T尾さんは身軽に行きましたが、問題児がここにいるので元の登山道へ戻ります。


なだらかなナメ滝に水が流れる龍ケ瀬を歩く。ここは特に涼しい、気持ちいい!


箱淵。
緑の水の向こうに箱庭のような岩場と滝が現れる。綺麗!もうないけど、いつか歩いた北谷にもたしかこんなところがあった・・・

自然が作り出した岩の彫刻に見惚れ、そこを流れる白い水に見入る。ダイモンジソウの葉が多い。


この濃いみどりの水はどこから来るのでしょう。エメラルドグリーンの淵に魅せられる。手を入れるとつめたーい。


河から離れて、左岸沿いの道に出る。あまり人が通ってないので、ほとんど藪こぎ。道がわからなくなって前を呼ぶ。「何事かと思った」方向音痴ですみません。T尾さんもちょこっと落ちたそうです。人が歩かないと、木に苔が生えて、滑りやすいのです。足元には、ツルアリドウシ・・・御在所と植生が似ている。

林道。
やっと出た。避難小屋、テーブル、トイレなどが設置されていた。赤や白のヨツバヒヨドリ草。アサギマダラも来るのかな?

リンドウみっけ。秋だ!林道は陽が射して暑いので、傘をさして歩く。



つきあたりを右に折れる。湿地には小さい池塘があった。傍にコバイケイソウ、ミズバショウの葉が見られる。木道沿いには、モウセンゴケの花も。

天然公園。
前回より、随分木々が伸びた。やぐらの高台も古くなった。すぐ隣で、ナナカマドが紅葉していた。御在所と違って、ここの熊笹は元気。

木陰でランチにします。オニギリ、パン、フルーツ。こんな夏らしい日には、ひんやり果物が喉をうるおしてくれる。

ときどき、涼やかな風が通りぬけて行く。山の緑と青空と涼風、他には何もいらない・・・大満足!


帰りは、林道を進んで、素掘りトンネルを通ります。
何人か前方から歩いてきます。ずっと林道をきたのかな。


不動岩展望台。
林道から離れて岩場へ降ります。高度感がすごい。風が心地いい。本日の核心部!気分は最高。傍で黄色のママコナが咲いていた。


下から、次々登って来る人に「えらいね」といっても通じなかった。それは三重県の方言だから、「キツイ」って言うべきだった・・・

周回して、そうめん滝に戻った。再び、川沿いを歩く。


不動滝。
すべり台のような白い花こう岩の流れに魚がいる。雲上橋からのぞいていると15cmくらいある。さっと手でつかめそう。食料の現地調達って楽しそう・・・

前の二人が歩くと、つり橋が揺れた。その上下の揺れにあわせてピョンピョン飛び跳ねる。気分はトランポリン!内村航平は子供の頃から飛んでいたそうだが、やったことない私はこんなとこで・・・
柔軟性やバランス感覚ってやはり若い時に養われるのだろう。今頃飛んでも遅い?!

朝は誰もいなかったけど、涼しさを求めて、たくさんの人が繰り出した。

天河の滝。
光が溢れて、朝よりずっと明るい、白い、豪快!空から降って来るような白いしぶきに吸い込まれそう。二月のアイスクライミングは、霧ヶ滝よりこちらの方が難しいそうです。

少し下の河原で最後の休憩。冷たい岩が心地いい。岩に寝転がって一休み。このまま昼寝でもしていたい気分・・・そうか、今日は遠出していたのだった。重い腰を上げなくては・・・帰れませんよ。


水の傍を通る度に、ひんやり。気持ちいい。

標高がさがると、体が熱くなって来て、猛暑が続いている下界に近づいているのがわかる。

ヒグラシの大合唱。頭の上から、カナカナ、カナカナと涼しい声が降って来て、その声に包まれる。セミと一緒にいられる時間・・・めっちゃ幸せ!


不動岩展望台を望むベンチ。
朝よりくっきりはっきり見える。そそり立つ岩壁が、格好いい!




駐車場。
満車状態。今日のおまけはスイカ。クーラーボックスに入れた保冷剤が融けて、冷たさイマイチ。でも汗をかいた後にはおいしい!

さて、温泉は?
Tさんに案内していただいて、妻籠、南木曽温泉「あららぎ温泉」¥550
つるんとしたお湯が気持ちいい。貸切だったし、いうことなし。

木の根をくりぬいて作った椅子や、一枚板のテーブルは、林業がさかんなこの地域ならではのものだった。鳥籠のヤマガラ、空飛びたいだろうな・・・

木曽の巨木、滝の水しぶき、木立を吹き抜ける風、白い花こう岩が美しい大滝川。田立の滝は、涼しかった・・・皆さんありがとうございました。

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