立山 

      3015m (富山)
TATEYAMA
立山からのつづき

2012年5月1日 はれ

テント3:00〜一の越5:00〜雄山神社6:30〜大汝山7:15〜富士の折立8:00〜大走の尾根8:30〜雷鳥沢(テント撤収)(9:30〜10:30)〜みくりが池温泉(11:45〜13:15)〜室堂14:00〜美女平〜立山15:00〜自宅20:00

右手には、槍ヶ岳から繋がったように見える後立山連峰が蒼い!



鹿島槍、五竜、唐松、不帰の険、天狗の登り、白馬。山肌に纏わりつく白い滝雲は美しいけど、天候はやはり降り坂だろう。白い峰に感激!


大汝山。
前方から数人やってきた。リーダーらしき方が、つまずきそうな私に「雪庇だから気を付けて」と声をかけてくれた。雪原が余りに広すぎて、まったく雪庇のひびわれと気がつかない私。そこからは稜線から離れないように室堂寄りに歩く。

彼らは、この経験豊かなリーダーさんのもと、早月尾根から平蔵谷を降って剣御前から立山へ。

平蔵谷を歩くのは、今の時期がいいらしい。良く見ると、急な谷にちゃんと落書きがある!さぞ気持よかったことでしょう。この後、室堂から立山へ降り、タクシーで馬場島へ戻るとか。

小屋利用で、荷物の少ない楽ちん山行スタイル。

親切に、大走のルートも教えて下さった。ありがとうございます。


その後もしばしば現れるクレバス。覗き込むと深いもので数メートルあった。はまりこんだら大変だ。剱岳がどんどん迫ってきた。八ツ峰が格好いい。前方にも足元にも気を配って確実に丁寧に歩く。


富士の折立。
急で険しい岩場の、岩と雪を降る。目の前に真砂岳のカール?(内蔵助カール)の雪庇と雪原がデッカイ。吸いこまれてしまいそう・・・

雷鳥沢はふっかふかの羽毛布団。ふんわり飛び乗れそう。
あちこち雪が黒っぽいのは、黄砂だろうか。地獄谷から繋る谷だけは、硫黄のせいか雪が黄色。


ここで再び雷鳥カップル。雪原を駆けてリードする雄、ちょこちょこ後を追う雌。可愛い。


時間に余裕がないので別山尾根は次回の楽しみにしよう。


大走へと降る。
滑落したら絶対止まらないだろうと思われる上部急斜面を慎重に歩く。だんだん緩斜面になってきた。雪はまだ締まっている。相方は、中ほどのダイラまで一気にシリセード。気持ち良さそう。


この尾根からの斜め45度立山も美しい。スキーヤーが数名登って来た。内蔵助へ降りて、再び登り返すそうだ。スキーは行動範囲が広くていいな・・・


剣御前への尾根も美しい。是非次回はここも歩きたい!


雷鳥沢直前では下が見えないほどの急斜面。北穂沢の上部がずっと続いているようなもの。そこを平気で登って来る人がいる!



随分下に降りて来て、一の越への雪の波が綺麗に重なった。やわらかくて甘そうな、ふわふわ綿菓子立山! 天候がいいと、山は優しく微笑んでくれる。


広大な雪原に、人は蟻みたいにちっぽけ。緩んだ雪をとぼとぼ歩いて、やっとテントに辿りつく。


明日の天気予報は雨なので帰ります。
テント撤収。日差しがきつくて暑い。紫外線がこわい。日よけ帽に替え、日焼け止めをしっかり塗ってお片づけ。

近くの方が、「テント場はずっと風がきつかったので、山に登るのをあきらめた。さぞ山頂はきつかったでしょう?」 我々が3000mを縦走している間、ほとんど風を感じなかった。2500mのテント場で強風だったとは不思議。山の天候は全くわからないものだ。

立山の上に、真綿の様な雲がやってきた。やはり崩れるのかな?



テント場から直登して遊歩道に出る。雪崩そうな雪庇を見て、二カ所、ショートカット。

みくりが池温泉。
¥600 時間帯がよかったのか、空いていた。うすく白濁したお湯で心身ともにリフレッシュ。初めて、ここで食事をする。いつもせかせかしているが、今日はゆっくり寛いで。富山らしい食材のみくりが丼、しろえび・・・

日差しがあって、どんどん雪融けが進んでいる。みくりが池に、エメラルドグリーンの湖水があらわれた。


13キロ背負って、ベタベタ雪を室堂に向かう。なぜか足腰が重い。温泉に入ると体に力が入らなくなるようだ。

23キロ背負った相方もしばしば休憩。一本どころか何本もたてているよ!昨日温泉に入らなくてよかった・・・


室堂。
台湾からのツアー客でごったがえしている。聞くところによると、富山から台湾への直通便ができたらしい。皆、雪の大谷がお目当てで張り切っている。けたたましいような言葉や雰囲気は、ちょっと苦手。

弥陀ヶ原へとスキーする人がいる。道路に落ちないように滑るのって難しそう。樹林帯の木々をすり抜けるのも大変だろう。

満員の高原バス、ケーブルカーを乗り継いで無事車に帰着。高速道路も渋滞がなかった。

何年か前、初めて歩いた立山は、秋で天候が良くなかった。いつか春の立山に会いたいと思っていた。念願かなって、二回目は、白い立山。天候に恵まれ360度の春山をのぞめてラッキーでした。また、私の中で新しい山の世界が広がりました。

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