栂池高原
    1829m
(長野)

TUGAIKE

2006年3月25日 快晴

自宅3:00〜羽島〜(名神、中央道、長野道)〜豊科〜(R147・R148)〜栂池高原スキー場前P6:20〜ゴンドラ8:00〜ロープウエイ8:20〜栂池自然園駅8:30〜天狗原11:00


栂池パノラマウエイ乗車券 ゴンドラリフト、ロープウエイ往復 ¥3000
手荷物¥300

雲一つない空。R147の道路脇には気温マイナス五度と表示されている。五竜スキー場手前の雪田に靄がかかる。綺麗。
爺ケ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜ケ岳のモルゲンロート。美しい。うっすらピンクに染まっている。
五竜ケ岳の裾に来ると目の前に「武田菱」の雪形。四葉のクローバーみたいなその黒々した岩と白い峰に身も心も吸い寄せられる。
ずっと見たかった雪の付いた武田菱。憧れの雪形に出会えてラッキー。
そして今から行こうとしている栂池高原はなんとたおやかで美しいのだろう。


ゴンドラ乗り場前の駐車場。無料。スキー、ボードの車でいっぱい。
風はなく天気はよさそう。
カッパ上衣、スパッツ、ズボンのみ厳冬期用。
ストック二本。スノーシューはザックにくくりつけ出発。
ゴンドラ待ちの人は全員スキー、ボード。そしてスノーシューを持っている。

リフトから後立山の白い峰を眺める。鹿島槍ケ岳、五竜岳、唐松岳、白馬岳がくっきり鮮やか。群青色の空と白い峰。青と白だけの世界。眩しい。
予定はゴンドラ終点栂の森駅から林道を歩くつもりだった。ロープウエイが動いているのでそのまま乗り継いで自然園駅へ。
三月中ごろから山スキーヤーも多いので稼動するらしい。我々にとってはありがたい。ロープウエイ下の林道歩きをカットされたので白馬乗鞍岳まで行けそう。
ロープウエイの中では自然保護区域や雪崩などの危険区域など地図で説明を受ける。


自然園駅前ではスキーツアーの人達がシールをつけている。
我々もスノーシューをつける。栂池ヒュッテから右の尾根に取り付く。ここの雪に乗ると氷の様にひび割れた。「わー最中雪。」。(今冬御在所岳で覚えたばかり。)
急斜面登り。スノーシューでは滑り落ちる。ジグザグ進む。H町のIさんはここから赤旗を立てて行く。今日は快晴と思われるが念の為。先週唐松岳でホワイトアウトで亡くなっているし・・・。
尾根からヒュッテを見下ろす。左前方には鹿島槍ヶ岳から白馬岳の峰々。どこかカナダかヨーロッパにいる気分で最高だ。行ったことないので知らないけど・・・。
右下の谷から先ほどのスキーツアーの人々。踵を上げて楽そう。ボーダーは板を背負ってスノーシュー歩き。
今この尾根は山スキーとボードをしようとする人でごったがえしている。雪は気持いいサクサクサックリ雪。
スノーシュー二回目の私は歩き方がよくわからない。とても疲れる。年配の女性に「シューの踵を上げず雪面に置いたまま滑らす感じで歩くといい。」と教えられる。言われたとおりに歩くと楽だった。
左手には先日行った八方尾根。なんと長い美しい尾根なんだろう。稜線直下まで行ったはず・・・。その場所はここから見るとほとんど山頂と同じだった。目の前のスケールの大きいこの尾根を自分の足で歩いたのかと改めて感動する。
自然園あたりを見下ろすと、スノーシュートレッキングの人達が豆粒の様。



右手からヘリの音が聞こえる。今日からヘリスキーがスタートしたとか。費用¥10000。ヘリで天狗原まで運んでもらって滑り降りる。なんて楽なんでしょう。自分の足で歩かないんだから。二機が交代で次々人を運んで降ろして旋回する。天狗原には人がいっぱい。
天気は快晴。「空はこんなに蒼かった?」と思うほど蒼い。
天狗原手前樹林で小休止。ここからはただただ広大な雪原。他には何もない。あるのは蒼い空と白い雪。こんな世界にいられるなんて幸せ。
いつもながら、一気に高度が上がったので息苦しい。それに贅沢なことだけど暑い。汗をかいたので薄着になる。まるで五月の様。気温三度。風がなく陽射しがきつい。
アイゼンなどの荷物を少し持ってもらい幾分楽になる。がしばらくすると今度は夫のほうが苦しそう。汗が噴出している。



先週遭難凍死した人もこんな穏やかな日だったら死なずに済んだのに・・・。山の天気は一週間でこんなに違う。
日焼け止めを首、手などにも塗る。バンダナを顔に巻く。手袋は中手袋だけ。それでも暑い。
岩が見えてきてそこに祠もある。ヘリで降りたボーダーがいっぱい。前方には白馬乗鞍岳が大きく迫る。登って行くスキーヤーが蟻の行列のよう。



背後には雨飾山、火打、妙高、黒姫、戸隠の白い峰々の大パノラマ。ただ美しい。
私も「蟻」になって白馬乗鞍岳を目指しひたすら白い斜面を登る。
                    
白馬乗鞍岳へつづく。

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