焼岳 

          2455  (長野)
2010年4月3日 くもり

21時自宅〜羽島〜高山〜中の湯温泉登山口24:00(車中泊)
安房トンネル¥750
風がきつく気温が低い。寒い。ゲート前に駐車。

2010年4月4日 快晴

ゲートP6:00〜中の湯温泉前〜ダイラ9:30〜焼岳山頂(11:00〜11:30)〜中の湯温泉(13:00〜13:30)(13:30〜14:30)〜ゲート(14:50)〜高山〜羽島〜自宅6:00
温泉¥700

朝食。パン、バナナ、ヤクルト。
6:00出発。
ゲートを開いて、林道を歩き始めるとしばらくして車が通りかかる。足の遅い私だけ温泉まで乗せてもらうことに。地元の山スキーの方だった。

登山口まで白い道を歩く。その後 樹林帯に入る。急登。木の幹や枝にピンクのテープが巻かれているのでそれを目印にする。悪天は迷いやすいそうだ。

新雪は数センチ。雪は固く締まって歩きやすい。一人だけトレースがある。途中でスノーシューに替わった。他にスキーの跡もある。
一時間ほどで休憩。柏餅。ここでスノーシューをつける。


背後に乗鞍岳が見えてきた。前方には噴煙をあげる焼岳。樹林帯を抜けると視界が開け、広場に出た。白い穂高が目の前だ。白く尖った峰に惹きつけられる・・・。

足が重いのでこの辺りでスノーシューをデポ。

雪ブロックを積んだ雪洞に山スキーヤーが数人。ここに泊ってスキー三昧なんてめちゃ贅沢。

ルンゼに近づくと下の方が雪崩れている。山スキーヤー数人が右岸を登っていく。その上にも数か所それらしき跡。我々は左岸沿いにトラバースしよう。大木に不要な物を置いて身軽になる。アイゼンをつけ、北峰目指して出発。

サクサクとアイゼンがよく効く。上高地の方から山スキーが二人。「釜トンネルを歩いてきた」大正池辺りから登るルートがあるそうだ。彼らは雪崩を横切って南峰へ向かった。

急斜面のトラバース歩きが難しい。背後のたおやかな乗鞍岳が全容を現した。前方の焼岳にどんどん近づく。硫黄臭がきつい。風が背後から吹き上げている時は安心だが、上から吹き下ろしてくると有毒ガスにやられはしないかと心配。



山頂直下は強烈。息を止めて急いで岩場を登る。雪庇を乗り越すと目の前に白い北アルプスの山並みがドーンと聳えていた。「わあー」思わず叫ぶ。白い絶景だ!


吹き出し口からはものすごい煙。ピューという音が地球のうめき声のような気がして怖い!

ガスで死にたくないので足がすくんでしまって動けない。もうひと登りしなければならないが・・・。風で煙の方向が変わる。匂いも。そのすきに頂上へ。よつんばいになって攀じ登る。



やったー、雪山焼岳登頂。11:00
登山口より約5時間。ここより高い所はもうない・・・。
周りは360度白銀の峰々。霞沢、上高地、明神、穂高、槍ヶ岳、笠ケ岳、乗鞍岳・・・。今、私はなんて白い世界にいるんでしょう。

南峰に人が来て、手を振ると答えてくれた。きっとトレースを提供してくれた方。

風も穏やかだ。でも足下からは相変わらず噴煙が吹き出し続けている。こわ・・・。

おにぎりをほおばってしばらく美しい世界に見惚れる。槍ヶ岳は黒いと思っていたけど今日は白い!



いつまでもいたいけどそろそろ降りよう。
直下はクライムダウンで。ピッケルをしっかり差し込んで慎重に一歩ずつ。ルンゼに降りるまでもよつんばいで。


「さあこの白いカールをどこでも歩きなさい」焼岳の神様からのビックなプレゼント!いただきまーす。
さくさく、サクサク、踵で歩く。固い雪はフラットにして駆け下る。体重をドーンとかける。あちこちにだれかのシリセード跡。真似て滑る。キャホー。


あっという間にルンゼ下へ降りてきた。アイゼンをスノーシューに替える。
スキーヤーも歓声をあげている。山頂からあの急斜面を滑れたらさぞ気持ちいいことでしょう。南峰さんもずっとシリセードで降ってきた。

気温が高いので雪が緩んで来た。スノーシューごと滑り落ちたり転んだり。きゃきゃはしゃぎながら雪遊び。

中の湯温泉着13:00 降りはたったの一時間半で。
温泉¥700

山スキーヤーが次々帰ってきた。女性団体さんも。その中に先週鎌ケ岳で会った女性。ばったり出会い。H山岳会さん。雪のある今だけ入れる「白谷?」へ登ったそうだ。聞いてもどのあたりかよくわからなかった。

南峰さんも到着。こちらもこの季節のみ。次回は是非登りたい。

中の湯温泉旅館は綺麗。新しくて広い。湯船につかりながら穂高の白い峰が望める温泉なんて最高・・・。

スキーシーズンが終わって渋滞にもはまらず帰りつく。
ガイド役のIさんと、天侯に恵まれたおかげで、焼岳の雪を存分に楽しむことができました。


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