涸沢 

         2309m (長野)

2009年10月2日 雨

自宅20:30〜尾西〜郡上八幡〜沢渡P10月3日00:30

2009年10月3日 霧雨のち晴れ

沢渡P5:00〜(タクシー)〜上高地5:30〜明神・徳沢・横尾8:30〜涸沢12:00(テント設営)〜前穂高岳5・6のコルガラ場まで散策(テント泊)

小雨の中、若者二人と相乗りでタクシーに乗る。一律¥4000なので¥2000。バスより安い。

上高地。
しばらく傘をさしたが、ほとんど降っていない。折り畳み傘を手にした女性が追い越していく。「みんなどうしてそんなに早く歩けるのだろう。」と思うほど急ぎ足だ。徳沢手前でカモのカップル二組が底まで透けて見える水辺でゆったり遊んでいた。
足元にカラマツか?シラビソか?の大きい松ポックリ。きっとホシガラスが転がしたのだろう・・・。



横尾。
霧雨でけっこう体が冷えた。自販機のココアであったまる。
横尾大橋には二週間前に見たピンクの野菊がまだ咲いていた。少し霧が空いて屏風が見えはじめる・・・。黄色と赤の裾模様が綺麗だ。本谷橋辺りからはことのほか鮮やか!


ガスはどんどん上がる。北穂の裾はダケカンバの黄色一色に染まっている。前方の雲も急に切れて前穂から吊尾根の黒い岩が姿を現した。


ガスはあっという間に切れて澄んだ秋の蒼い空が広がっていった。神秘的な雨あがりの風景に出会えて感動!誰もが皆、口々に「こんな美しい風景に出会えてよかった!」と歓声をあげ、笑顔になっている。

上から降りてきた人は「昨日は登山道が滝のようだった。今日は晴れていいね。」結構年配なので、「そんな天候に山に登っては危ないよ。」と心の中でつぶやく・・・。



奥穂高岳がすっくと顔を出した。振り返る屏風の頭あたりは鮮やかな黄金色!穂高岳は錦の衣を纏っていた・・・。


涸沢につく頃はすっきりした秋空。とても先ほどまで霧雨が降っていたとは思えない。沢沿いにまだ緑も残っている。ここは来週かな?

抜けるような蒼空と紅葉!お見事、錦秋涸沢。

先週C新聞に出ていた写真のナナカマドは多分ヒュッテあたり。そこは既に前日の雨に葉がなかった。見上げる涸沢小屋上の、中腹あたりが色鮮やかだ。やはり少し遅かったのだろうか。たしか、今年は二週間ほど早いと書かれていた・・・。


その前週、我々は東稜を登ったんだけど・・・。二週間でこんなに変わるなんてびっくり!毎週通って刻々と色が変わる様子を見ていたいもの・・・。


時々、真っ赤なナナカマドが目に飛び込んでくる。彼方には常念岳が蒼い。
赤、黄、オレンジ、緑と次々繰り広げられる錦模様に身も心も奪われる。これが秋の涸沢!あまりにも美しすぎる・・・。
あまりに魅力的・・・。


二年前、御在所で見せていただいたIさんの写真。二週続けて出かけたという涸沢の紅葉のその鮮やかに驚いた。是非一度見たいと思って今日来たんだけど・・・。

突然、目の前に本人さんが現れた。今から北穂東稜を登って南稜を降るとか。なんと3時間で!

我々は傍へも寄れないので、テント設営したら、前穂高岳北尾根5.6のコルの取り付きまで散歩に行くことにしよう。


屏風の頭へつづく。

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