入道岳〜鎌ケ岳

            906m    1161m(三重)

2008年4月26日 くもり時々はれ

入道Tからのつづき。

宮妻キャンプ場P7:00〜(入道新道)〜入道岳8:45〜イワクラ(10:00〜11:00)〜水沢岳12:05〜(鎌尾根)〜鎌ケ岳(13:45〜14:10)〜(カズラ谷)〜P15:20


鎌ケ岳目指し、足取り軽く?歩き始める。

ガレ場。
昨夏に元越谷からたどり着いた尾根上の地点を通りかかる。
振り返るとイワクラが随分遠くなった。尾根はアカヤシオにおおわれて綺麗だ。黄色のシロモジも多い。

前方には水沢岳。
小さいザレを登るとタテヤマリンドウがいっぱい。可愛いピンクのスミレも・・・。


水沢岳。
峠から約二十分ほどで山頂。この登りがきつい。やはり本日の核心部!

山頂を過ぎてきのこ岩?
雪のように、砂をグリセードする。めっちゃ楽しい。あっという間に通り過ぎる・・・。


振り返れば一壁のような岩壁が霧に浮かぶ。格好いい水沢岳岩壁!御在所藤内壁と同じように岩壁が山の東北斜面にある。
この辺りは風あたりがきついのかまだ花がない。寂しく暗い冬の風情。

衝立岩。
霧が流れて神秘的。
滋賀県側も宮妻にもコブシが綺麗。何もない冬枯れの山肌に白い花が神々しい。ここはまだ春のはじめ。
イワウチワが岩陰に群生している。風をよけるようにして咲く姿がいじらしい。紫のスミレも多い。シャクナゲの蕾も見つける。
風がきついのでテラスには立たず、岩に腰掛けて御在所を遠望する。しばしコブシの白さに見とれる。


やっと鎌尾根末端に到着。「ここで一時半。」眼下に緑の宮妻峡。随分遠くなった萌黄色の入道岳も綺麗。朝、あの入道新道から登りはじめて、イワクラ尾根から鎌尾根とぐるり周回してきたのだ。自分の歩いてきた道程が手にとるように見えるのがいい。それもこの尾根歩きが好きな理由の一つ。

鎌ケ岳山頂へ。
いつも降ってばかりでここを登るの久しぶり。新鮮な気分でいると目の前にトカゲが飛び出した。
一瞬蛇かと・・・。いつもと違う「ドキッ」をこのテラス岩で体験する。

鎌ケ岳山頂。
やっと辿りつきました。今日は疲れ果ててしまったので達成感もひとしお。
足が重くてめちゃ遅いペースだったけど無事ここまでこれてよかった!アルプスの稜線を行くようなこの尾根が好き。しんどいのは水沢岳への登りだけなのに、体調が悪い今日はさすがにきつかった・・・。
はなまる気分で、ご褒美は苺!
山頂には午後の遅い時間なのに子供をつれた家族など・・・。ゴールデンウィークだから。

馬の背尾根を見下ろせば淡いピンクに彩られている。今日の尾根もさぞかし綺麗なことでしょう・・・。


降りはカズラ谷。
ショウジョウバカマ、アカヤシオ、ミツバツツジなど・・・。
この尾根道上部は御在所によく似た花崗岩の明るい白い道で好きなんだけど・・・。
しばらくして現れる水場あたりが苦手。真っ直ぐ行きそうで迷いそう。先週の鎌ケ岳遭難は多分この辺りと思うけど・・・。
右に折れる。その後の植林された暗い道も苦手。右手の谷に時々現れる山桜や新緑に励まされて歩く。
谷の水音が聞こえる辺りでイワカガミが次々と。ピンクの色が濃いもの、淡いもの。花びらの先の切れ込みが深く可愛い。ひらひらしている。蕾は内側に丸く膨らんでバルーンとかいうスカートみたい・・・。今季初めてのイワカガミ。尾根ではゆっくり見られなかったのでここでじっくりご対面。


滝!白糸のような水が優しい。辺りにはもえるような新緑。


登山口では眩いほどの「みどり」。若々しく躍動感あふれる山々が迫ってきた。草も木も命あるものはすべて生き生きしてエネルギーがほとばしっている。青春を謳歌している。
生きること、命あることは素晴らしいって叫んでいる!その叫びにはっとして心揺さぶられ、感動の連続だった今日の宮妻。
山に空に花に心ときめき、春を独り占めできて幸せ!
「みどりの宮妻」を堪能して帰途につく。
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