御嶽山

        3067m (長野)

2010年9月18日 晴れ

自宅18:15〜田の原P22:00(車中泊)

月夜で明るい。田の原の駐車場に近づくと突然ガスってきた。何も見えない。徐行運転しながら進む。バスも数台止まっているようだ。
一番奥、トイレ近くの駐車場へ。満車で一台だけのスペース。あまりの車の多さに驚く。

2010年9月19日 快晴

田の原P6:40〜王滝頂上8:45〜剣ケ峰9:30〜一の池〜二の池10:15〜賽ノ河原〜摩利支天分岐の鳥居11:00〜飛騨頂上・五の池(11:20〜12:10)〜(トラバース道)〜白竜小屋12:40〜賽ノ河原〜二の池小屋13:00〜黒沢口登山道との交差点13:20〜(トラバース道)〜王滝頂上13:40〜登山口14:45

朝日が山を赤く染める。夜明けとともに次々人が登り始める。
Tさん、T尾さんと共に出発。

青空と緑の御嶽山を仰ぎながら、天然公園を歩く。足元がぬかるんでいる。御嶽にヒルはいないよね。Tさんは、スニーカー。御嶽山をその靴で歩けるなんて、やっぱりレベルが違う。



どこかに猪がいたけど・・・摩利支天の神様は、猪に乗って来るそうだ。

九合目だったか?鐘を鳴らすと、思ったより大きい音がして頭がガンガンした。

稜線が見えて、緑の海原が広がってきた。美しいハイ松だ。彼方にはまっ青な空。下界を見下ろせば、見事な雲海。もう私は雲の上にいるよ。中央アルプスの山が顔を出し始めた。

水場あたりでは、シラタマノキ、ヒョウタンボクなどの実。二つくっついた赤い実はまったくひょうたん。これは食べられないそうだ。

大のぞき。
荒々しい岩壁に見惚れる。白い衣装を身に付けた人が降りて来た。ホラ貝などを持っている。

王滝頂上。
時々、地獄谷からの硫黄臭。バンダナを口にあてて歩く。

手前左にトイレがあった。風が出て来たので、カッパ上着を着る。ここで小休止する人が多くて混雑している。風よけの塀から出たT尾さんが戻ってきた。「風がきつい!」ヤッケを着こんで再出発。

ここから見る御嶽山には、草木が何もない。不気味にただ赤茶けているばかり。

足が前に進まない。風に戻される。剣ケ峰がすぐ近くにみえるけど体が重い。息苦しくて、少し歩いてすぐ立ち止る私に「立ち止まらずにゆっくり歩きましょう」とTガイド?さんからのアドバイス。
昨日から、鼻水が止まらなくて風邪気味だし、高所に弱いし・・・やっと剣ケ峰手前に到着。早めにバファリンを飲んでおこう。
まったく、3000mの高所に慣れない人には困ったものだ。低酸素室で鍛えなくては・・・


剣ケ峰。
わー何年ぶりだろう。この階段登るの。
お参りして、二の池から北アルプスをのぞむ。めちゃくちゃいい天気。摩利支天、継子岳が目の前にくっきり。遥かかなたに乗鞍岳、穂高岳、槍ヶ岳、笠ヶ岳・・・



社務所の左から回りこんで一の池外輪山へ。前回三年前は池の中を歩いたが、今日は稜線を行く。未知の世界・・・


左手に荒あらしい地獄谷。名前どおり、険しそう。


一の池を見下ろして稜線上に立つ。すると左手に、緑美しい端正な山が現れた。これが継母岳!綺麗。その奥には雲を纏った白山。

外輪山を半周して剣ケ峰を仰ぐ。緑のない荒涼とした風景。地球じゃなくて月面にでも降り立った気分。

二の池が見えて来た。この青は何処から来たのでしょう。きっと誰かが鮮やかな絵の具でも溶かしたのでしょう。


二の池。
その青さに心奪われているうちに雪が現れた!万年雪。やったね。さっそく御嶽山からのプレゼントを頂く。表面が柔らかくて、歩きやすい雪。秋に、雪を歩けるなんて・・・贅沢!

この雪、何年前のかな・・・


キキョウやタデの花が色あざやか。

真っ青な空、黒い岩、青緑の池、万年雪。私は今、なんて美しい世界にいるんでしょう。

御嶽山Uにつづく。

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