御嶽山

        3067m (長野)

御嶽山からのつづき。

2010年9月19日 快晴

田の原P6:40〜王滝頂上8:45〜剣ケ峰9:30〜一の池〜二の池10:15〜賽ノ河原〜摩利支天分岐の鳥居11:00〜飛騨頂上・五の池(11:20〜12:10)〜(トラバース道)〜白竜小屋12:40〜賽ノ河原〜二の池小屋13:00〜黒沢口登山道との交差点13:20〜(トラバース道)〜王滝頂上13:40〜登山口14:45

賽ノ河原へ向かう。足元にはハイ松と草紅葉。赤いのは野性のブルーベリー。コケモモも。


白竜小屋から摩利支天の鳥居。そこから五の池へ。


継子岳がくっきり。小さな五の池は真中がうっすらと蒼い。二の池の真似しているみたい。

乗鞍岳が大きく迫って来る。槍ヶ岳も穂高岳もはっきり。右手に三の池も見えて来た。なんていいお天気でしょう。

黒い溶岩が現れてその付近にコマクサ!未だ花をつけている。養分なんてこれっぽちもないような荒れ地でどうやって命つないでいるの?健気なコマクサに心揺さぶられる。


飛騨頂上。
時間の都合で、継子岳は次の楽しみに。コマクサ群生地を見に行く。ハイ松帯近くのガラガラした所でところどころ黄葉している植物・・・よく見ればそれがコマクサ。高山植物の女王は、美しいのは花だけではなかった。秋に葉がこんなに綺麗になる。さすが女王様。


三の池と五の池を眺めながらお昼にしよう。

空が広―い!
なんて美しい雲でしょう!御嶽の澄んだ空に魅せられる。
手を伸ばせば空に届きそう。御在所より高いから当たり前だけどほんとに近い。実感する。

頭の上になにやらヒラヒラ。アサギマダラ!風に身を任せて、止まってしまった。風を待っているようなその飛び方がたよりなくひ弱にみえる。なのに遠くまで渡りをする・・・

コマクサとアサギマダラに、何物にも逆らわずに生きる真の強さを教えられた気がした。



帰りは、左手に三の池を見ながら、トラバース道を行く。タデの黄色絨毯が綺麗。


ナナカマドの赤い実がいっぱい。鮮やか。時々、三の池からガスが湧き上がる。ブルーベリー、ミヤマダイコンソウの葉も赤い。

湖面に白い波。湖底から湧き上がってくる為、そのさざ波模様が変わる・・・。

尾羽が白いホシガラスがつがいで飛びまわっている。近くに巣があるのかな?

白竜小屋。
ここから仰ぐ剣ケ峰、緑の裾模様がいい。賽ノ河原からは秋色御嶽山。


二の池に戻ってきた。
浅瀬の水は、金色に見える。二色の水と空の色に惹きよせられる。この世のものとは思えない・・・

もう少し季節が進むと、交差点までの池の傍はベル―ベリーかの草紅葉で真っ赤になるそうだ。

剣ケ峰と秋空に魅せられる。山と空を仰いでばっかり。


この標識は芸術作品。
何年もの風雪に木の柔らかい部分が削られてしまって、今銀色に輝いている。風雪という自然のノミが彫り刻んだなんてすごーい!


山頂への斜面は黄葉で明るい。山で天気がいいってことは最高だ。ガスっていた前回、ここが薄暗く、落石とか起きそうで怖かった・・・


王滝頂上から山頂へ向かう人のシルエットにドキッとする。美しい!
空と稜線の狭間・・・



宗教的な雰囲気の塔を見上げて、今度は王滝頂上の岩に惹かれる。今にも崩れそう。
地中から吹き上げる有毒の蒸気。その硫黄臭が苦手だけど、風向きによって臭わないこともある。社から剣ケ峰を仰ぐ。朝と違って静かな王滝頂上。天気が崩れる気配はまったくない。空が明るい。

厳かな空間にしばしたたずむ。


降りは岩をピョンピョン飛んでいく。皆、はやーい。


穏やかな日に、美しい御嶽山に会えてよかった。一の池外輪山を歩いて、改めてその大きさを知ることができた。鈴鹿の山、三つ分くらいあるんだって!

うしげの湯は締まっていた。欅の湯でさっぱり。

朝の私の体調の悪さと、何も考えずに温泉をお願いしたのとでこの後が大変。元橋へ出るにも渋滞。その後高速も一般道も大変な混みよう。
T尾さん、間に合うかな?皆疲れて、眠くないかな? 我々は十時前に自宅へ帰りつく。

秋晴れ御嶽山、皆さんのおかげで、素敵な山旅となりました。

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