この辺りで、単独の麦藁帽子の方を追い越す。
先ほどの岩登り三人組ははるか下。ちっとも進んでいないように見える。どこかでビバーグするのかな?
もうすっかりくたびれ果てた頃、平らな広場に出た。
北鎌平。
ここは岩が敷き詰められたような台地。ピョンピョンと岩を飛んだり、乗り越えたりする。小股で歩けない岩場は疲れた体にはきつい。
足を上げているつもりでも上がっていなくてフラフラする。こんな時に滑落事故が起きるのではないだろうか?自分で自分を叱咤激励しながらゆっくり進む。
何処からか人の声がして、山頂から数人降りてきた。北鎌尾根を降るの!
ルートもよくわからないようで捜しながら・・・。好天なので尾根沿いに降れば問題はないのかな?凄い人達に驚く・・・。
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